多湿を好む小型種用の石膏巣(餌場付)
この巣は現在ウメマツアリに使用しています。ウメマツアリは樹皮下に生息していることが多いので、できるだけその環境を人工的に再現することに努めました。また、飼育者がこの巣を使う際の利点としては、チューブを使わないため観察しやすく、無駄にスペースを取らないことなどが挙げられます。この理由について説明しようと思います。まず。チューブを使うとウメマツアリなどの小型種は狭い空間を好むので、せっかく作った石膏巣に住み着かずチューブで蟻玉を作るなんてことになったりします。今回作った巣は、チューブを無くし部屋と通路の高さを低くすることで蟻玉を作らせないようにし、観察しやすくすることに成功しました。また、チューブ内の湿度が高くなるとチューブが白くなってアリが全く見えなくなることがありますが、その心配もありません。次に、スペースを取らないということについてですが、これもチューブを使わないことによるものです。アリを数多く飼育していると、何かと巣を置くスペースが無いことに悩まされます。しかし、この巣はクリアケース1つに収まっているので場所を取りません。
材料
百均のクリアケース
石膏(もちろん水も)
スライドガラス(正方形のもの)
爪楊枝数本(水でしなったり折れたりするため多めに用意)
自分の爪(笑)
材料はたったのこれだけです。
では、続いて作り方です!
作り方
- クリアケースに高さ7ミリ程石膏を敷いて固まるまで待つ。
- カッターなどで餌場にする部分を石膏から切り取る。
- 爪楊枝と自分の爪を使って通路や部屋を作っていく(高さは3ミリほど)。このとき、水で石膏を濡らすと彫りやすい。
- 隙間ができないようにするため、スライドガラスなどで石膏を削って高さを均一に揃える。
- スライドガラスを石膏に密着させる。
- 完成!!!
この巣はウメマツアリだけでなくウロコアリなどにも使えると思うので、是非一度お試しください!
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