アカヤマアリ Formica sanguinea
こんにちは。
ありお手です。
今回は幸運にもこの種を入手する機会に恵まれましてお迎えしたアリになります。
アカヤマアリは標高が1500m以上の亜高山帯に生息し、胸部から腹柄節にかけての明るい赤色が非常に綺麗なアリですね。
この種の特徴としては同エリアに生息するヤマアリの仲間を奴隷狩りして巣の中で働かせることが知られています。
このコロニーは標高2000m付近の石下から得られたもので巣中の奴隷はヤマクロヤマアリでした。
飼育環境は平置き石膏巣を2連結させてそこに餌場を設置して管理しております。生息環境が小石などが混じる水捌けの良さそうな場所が多いためなんとなく麦飯石を装飾としてあしらってみました。
麦飯石はいろんな物質を吸着し水を浄化する力があるのでカビとかの繁殖を抑えられたりして...🤔
またこの種は近縁種のエゾアカヤマアリと並び非常に目がいいのと振動や光にも敏感なため、飼育ケースはアルミホイルで遮光をしたうえである方に教えて頂きケース下に振動を吸収する制振ゴムを設置しております。
あとは温度には注意が必要で大体23
~24℃を保つように冷温庫で管理しています。
飼育してみて感じることはその腹部からは想像できないほどの産卵数の多さと驚くほど早い成長速度ですね。
やって来た直後から産卵が開始されすぐに200個ほどの卵塊ができました。
その後はあまり刺激を与えないようにしながら餌あげの際に確認していたのですが気付いたらえっ❗もう幼虫がこんなに育ってる❗もう繭になってる❗と毎回驚かされています。
今は大量の繭と幼虫が山になっていてまた産卵もしているようです。
餌を狩る時も面白い行動が観察できますよ。
どうも餌のサイズによってアカヤマアリが加勢するかどうかが分かれていそうな感じがします。
見てるとシロアリや小さなミルワームなどでは餌場に出てくるのは決まってヤマクロヤマアリですが通常サイズのミルワームなどを入れるとちょっと応戦したヤマクロヤマアリがこのままでは時間がかかると判断するのか巣に戻ってアカヤマアリを呼びに行くのです。
すると今度はアカヤマアリが加勢に加わり一瞬で狩ってしまいます。
体格がアカヤマアリの方がかなりガッチリしているので力の差は歴然ですね。
まだ飼育を始めて間もない種ですが一瞬で心をつかまれたアリ。
とてもお気に入りです✨
飼育の経過を見て変化がありましたらまた追記したいと思います。
ではまた~。
コメント
素晴らしい!! スクラッチャー(ありんこの家)さん: 2021-07-02 22:08:55
アカヤマアリは私も知っていますが
まだ子供だから山にいけないので
山のアリやシロアリを
見たことがありません。
コロニーを採れるなんて
本当に素晴らしいと思います。
通報 0 返信
ありお手さん: 2021-07-02 23:16:23
ありがとうございます。
私はまだ山に行くことができないような年齢で熱中できること、それが自分の中にあるということが素晴らしいと思います。是非アリ飼育続けてください。自由に山へ通えるようになった時、またあなたにとって新しい世界が広がることでしょう。楽しみにしています。
通報 0 返信