ヤマハ テネレ 700 - YAMAHA Ténéré 700

投稿:KumaCool  
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筆者プロフィール

身長 180cm、年齢49歳、16歳でバイクの免許を取って主にオフロードバイクを楽しんできました。エンデユーロレーサーやモトクロッサーも所有していた事があり、レースで上位入賞経験が何度かあるので、(当時は)中級程度のレベルはあるかなと思っています。


TENEREの前はR1に乗っていましたが、10数年のインターバルがあります。仕事柄、体を動かす時間が短く、運動不足を伴いつつリターンしたライダーです。


久々にバイク乗りに復帰して感じた事は「やっぱり楽しい」。二輪車はリスクがあり、実用性が高いとも言えませんが、もし、同年齢以上でバイクをまた楽しみたいとお考えの方がいらっしゃれば、リターンする事をお勧めします。体が動くうちに乗りたかったバイクに乗る。言葉にすれば簡単ですが、過ぎた時間は取り戻せませんし、バイクに代わる何かはなかなか無さそうにも思います。


暑い時は汗をかき、寒い時は寒さに震え、雨が降れば濡れる。もちろん、季節が良ければ最高に気持が良い。自然の中で生きる感覚。安全とは言えないけれど、そもそも、自然の中で生きるという事は、どこかにリスクを伴うものかもしれません。


何かと効率が求められるご時世で、贅沢で貴重なひと時が得られるのではないでしょうか。


外観

デザインは好みが大きい話題ですが、4つ目のライトが個性的で気に入っています。オフロードでスポーツライディングをしていた経験から、細身で足長なデザインや軽快で気軽に乗れそうなイメージが気に入っています。もっと大きなアドベンチャーバイクも色々ありますが、それらはタンク幅やシート形状からスポーティーさを薄く感じ、ゆとりのあるおじ様の乗り物的なイメージを感じます。


跨った感じ

写真ではわかりにくかったのですがシート幅が少し広い印象です。といってもオフロードレーサーに比べてといったレベルです。シート高は本格的なオフロードバイクよりもやや低いですが、シート幅の関係からか足つき性が若干悪くなっているように感じました。また、当然車重がそれなりにあるので、モトクロッサーに乗っていたから大丈夫などと甘く見すぎると予想外に感じるかもしれません。私の場合、慣れるに従って足つきに関しては得に問題は感じなくなりました。


この手のバイクは航続距離を稼ぐためにタンクが大き目になっていると思います。テネレの場合、タンクの幅を抑えるためか、前後に長いイメージです。また、足つきも関係しますがシート上面が平坦ではなくくぼんでいて、一番低くなっている位置が若干後ろよりになっているので、ハンドル位置はやや遠く感じます。(ヨーロッパでは売られている)ハイシートに交換すれば足つきは悪化しますが、もう少し前に座りやすくなりそうなので、シッティング時のポジションがより良くなるかもしれません。スタンディングポジションではハンドル位置の問題は感じませんでした。


エンジン

エンジンパワーは十分ですが、以前乗っていた R1 ような「これが大型のバイクか!」といった異常な速さは感じません。R1 は「ものすごいモノにのっている」感がバリバリある分、実力のほとんどは隠したままといった感じでしたが、TENEREは普通に使って性能を発揮してくれる感じです。それなりに排気量があるのでアクセルを捻れば十分すぎる速さですが、その速さが「普通の世界」か「異次元世界」かといった違いでしょうか。いずれにせよ公道で普通に乗るには十分。


振動は四気筒エンジンに比べれば当然ありますが気にするほどではなく、クロスプレーン二気筒のエンジンならではなのかはわかりませんが、低回転でのドコドコした感じのサウンドが楽しめます。


ギヤ比

オンロードバイクからの乗り換えでは一速が低くギアチェンジが忙しい感覚があるかもしれませんが、オフロードバイクとしてみれば普通に思います。オフロードをバリバリ走るなら、フロントスプロケを落としてもっとショートにしてみるのも良いかもしれません。逆に高速道路を長時間走るなら、もっとロングにした方が楽ではないかと思います。


サスペンション

まだオンロードしか走っていないので詳しくは書けませんが、普通に街乗りしているかぎりはしっかり・しっとりした感じで十分に思います。リヤのプリロードや前後のダンピングを細かく調整できるのも良いです。問題はオフロード走行時ですが、オフロードバイクとしてはややサスペンションストロークが短いので、どのように感じるのか近いうちに試したいと思います。


このレビューを書いてしばらく後に林道に行ってきました。最初は車重やバイクの大きさに恐る恐るでしたが、走ってみれば普通に楽しいです。荒れの少ない林道程度では、サスもまったく問題ありません。トコトコと走っている分にはノーマルタイヤでもさほど問題は感じませんでした。やっと自慢の長足を使えた私のテネレはきっと喜んでいる事でしょう。


開けた少し凸凹もある場所で座ったままアクセルを多めにあけてみました。小さい凸凹では軽量なバイクよりも安定感を感じました。感覚的には車重がある分、サスが良く動いて凸凹に追従しているような感覚でした。大きなギャップは難しくなるかもしれませんが、小さい凸凹であれば楽しく楽に走れるように思います。


ハンドリング

軽いです。取り回した時の大柄感とは違ってヒラヒラとした感じがあります。かといって、タイヤの小さいスクーターのようなフラフラする感じはまったくなく安心感もあります。使い方や人によってはもっと安定方向でも良いかもしれませんが、個人的にはこのような軽快なハンドリングは好きです。荒れた未舗装路ではクイックなハンドリングはギャップでハンドルが振られやすくなるなどのデメリットにもなり得ますが、このヒラヒラ感がどう出るのかはそのうち試したいと思います。


個人的な用途

私はこのバイクを普段使いのために選びました。通勤やちょっとしたツーリング、たまに山に入って林道も楽しみたいといったイメージです。普段はデスクワークが多いので、気分転換にも活用したい。


R1は通勤に使うにはちょっともったいない気がしていました。毎日のように通勤にR1を使うのも楽しいのですが、タイヤだって安いものではないし、バイクに遠慮してしまっているというか、通勤などでヘタっていくのがもったいない感じがするのです。それに比べて TENERE は全体的に「丈夫で長持ち高性能」的な感じで、ポジションも楽です。普段使いに向いていると思います。かといってバイク好きががっかりするような側面は少なく、満足感も十分。道具として活用しつつ、日常に刺激的な楽しみが加わります。


私はオフロードでのスポーツライディングも楽しみたいと考えているのですが、さすがにテネレでモトクロスコースを走る勇気はないので、スポーツ用にオフロードレーサーかハスクバーナあたりのエンデューロバイクもあれば、テネレではカバーしきれない「バイクを振り回し(振り回され)ながら、とんだり、跳ねたり、転んだり」する遊びができそうと考えています。


そう思うと「もうひと頑張り働いて、自分へのご褒美に買いたい」といった仕事に対するモチベーションアップにもなり、生活に一層の張り合いが出てきます。国内メーカーから KTM の TPI のような技術を使い、軽くて優れた足回りを持った2ストロークのオフバイクが出ないものでしょうか。要は、軽くてパワフルで足回りが良いオフバイクであれば良いので、一足飛びに電動でも良さそうです。


今回、私が欲しかったのは「若い時にコンビニもツーリングもオフロードも、どこに行くにもいつも乗っていたような、自分の生活の一部になるバイク」。加え、色々なバイクに乗ってきた経験があるので、ニセ物ではなくしっかりした作りのバイク。TENEREがそんなバイクライフを叶えてくれる事を期待しています。


コメント

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