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みんなから愛されるお仕事に

投稿:ミルク  
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私は高校卒業してすぐに理髪店の見習いスタッフとして初めて就職しました。見た目の華やかさとは裏腹、とても過酷で忙しい日はお昼ご飯すら食べる暇すらありませんでした。またその理髪店は大会に力を入れているお店で店長のトロフィーなどをかざってあり私たちも優勝しないと恥ずかしい!と9時ごろ仕事が終わった後からカットやパーマの練習の始まりです。毎日2時から3時まで練習して朝8時半には出社する日々が続きそのうち体調を崩すようになりました。しかし病院に行けば行くでだらしがないから体調を崩すんだと店長のお父さんからよく言われました。営業中も店長の後ろに立ちブローのやり方、クシの向き、お客さんとの会話を見ながら盗んで勉強する日々でした。ブロー中もクシを必要なクシを渡さなければいけないのですが違うクシを渡すといつも『はぁ〜?なんでそれなの??!』とお客さんの前でも平気で言うような人でした。私はその言葉を聞くたび私にはこの仕事は向いてないんだ、、、、と思うようになりました。それから職場に行く回数も減り逃げるようにして理髪店を辞めました。

しばらくして、車の洗車をしようと近くにあるガソリンスタンドに行き洗車をすませ、ふきあげをしていたらスタッフらしきおじさんがやってきて『おい!ねぇちゃん!ナンバープレートの飾りがはずれかけよるぞ!ちょっと待っとけ!』といってドライバーを持ってきてなおしてくださいました。私は深々と頭を下げお礼を言って帰りました。

数日後、職業安定所に行き何かいい仕事がないかなぁ〜と探していたらちょうどそこのガソリンスタンドがスタッフを募集しているではありませんか?!!!私は急いで履歴書を書いてそのガソリンスタンドに行きました。動機にはスタッフの方が優しく対応してくれたので自分もそこで働きたいと書きました。幸いガソリンスタンドに必要な危険物取り扱い者の資格も持っていたのですぐにオーケーしてもらいました。初めはアルバイトから始めました。レジの打ち方、お金の計算のやり方、タイヤ交換やオイル交換のすすめ方、などなど優しく丁寧に先輩方が教えてくれました。初めは何度も間違いましたが、それでも所長や副所長は優しく教えてくれました。仕事をこなしていくうちにお客さんの顔と名前も覚えれるようになりお客さんからも私を覚えてくれるようになりました。それは私にとってとてもうれしいことでした。お客さんが、覚えてくれると商品も進めやすいし、何気ない会話も楽しめるようになったからです。

危険物取り扱い者の資格を持っていたので所長達にはとても喜ばれ、1人で留守番も出来るようになりました。そうこうしているうちに一年という月日があっという間に過ぎました。その頃には所長達からも信頼してもらえるようになり、入社1年目でアルバイト主任にまで、なることごできるようになりました。

アルバイト主任はアルバイトの子達の指導が主です。ほとんどが大学生でした。大学生はただお金がもらえればいいというような雰囲気だったのでアルバイト用の日誌には笑顔で接客する事、お金のミスをしない事、基本的な事から書いていきました。しかし大学生はなかなかやる気を起こしてくれずなんども悔しい思いをしたのを覚えています。しかし私はめげずに毎日同じことをかきつづけました。そしてお客さんにも夜来た時はどんな接客態度だったかをきくようにしていきました。お客さんも優しいのでよくいろんな事を教えてくれました。なかなか大学生は年下のそれも女の私の言う事は聞いてはくれませんでしたが、所長や副所長たちはちゃんとみていてくれて評価してくれました。ガソリンスタンドではタイヤやオイル交換の目標数が毎月本社から送られてくるのでそれをみんなで分け合ってノルマを達成するのを目標にしていましたが、私がいつも頑張っているのをみていてくれていたので『お前はノルマをこなさなくていい!俺がお前の分までやるからお前は得意な接客をしろ!』と言っていただきノルマに追われることなく楽しく仕事をすることができました。たぶん所長は私がノルマに追われるとダメになることをわかっていたのかもしれません。そこには今でも本当に感謝してもしきれないです。アルバイト主任をつとめさせてもらい、その後私は妊娠しました。それでも仕事は好きだったので辞めずに続けました。常連のお客さんも大きくなるお腹につれて喜んでくれました。ヒドイつわりに悩んだこともあります。そんな時は所長がレジに、立ち私を裏で休ませてくれました。お客さんは所長がレジに立つなんてなにかあったのか?!!とビックリしていたようですがそれでもレジに立ち代りに仕事をこなしてくれました。つわりも終わり私がレジにいるとかならず所長がピットから『お前〜!お客さんがいない時は座ってていいからなぁ〜!』と気づかいまでしてくれました。そんな優しさに包まれ私は臨月まで働くことが出来ました。大きなお腹をかかえてする仕事はとてもきつかったですが理髪店で働いていた頃よりはとても楽しく仕事をすることができ、出産の2週間前まで働かせてもらいました。今思えば理髪店で働いていた方がお金も良かったかもしれません。しかし、私はガソリンスタンドで働いた3年間はとても楽しく心も落ち着き、私らしく生きながら仕事が出来たと思っています。

私はこの体験をしてやりたい仕事でも自分には合わないこともあるんだと気づかされました。そして、たとえ、やりたくない仕事でももしかしたら楽しみを見つけられたり、やりがいをみつけられるかもしれないということです。仕事には天職と適職があります。天職はお金はいらなくてもいいからやりたいという仕事。適職は生活をしていくための仕事だと思っています。天職で食べていける人はほんのすこしだと思います。

私は適職でしたが、毎日が楽しく、自分らしく生きながら生活していけたので転職してよかったと今でも思っています。

最近の人はやりたい事がわからないとか、やりたいけど食べていけないと夢ばかり語りますがまずは生活が先だと思います。お金がなければ好きなこともできません。今の若者は夢ばかり追いかけてるからなかなか仕事につけないんだとかんじています。仕事は頑張った報酬にいただくもの。嫌でも

コメント

    一読させていただきました。 匿名さん: 2016-09-21 21:51:35

    投稿を読ませていただき、深く心に突き刺さるものがありました。

    自分は「夢を追っている若者」に分類されると思いますが、
    夢って何だか華やかでカッコいいものと勝手に想像しています。

    しかし、僕の想像とは反対に、ミルクさんの投稿の中から
    つらさ、苦しさ、人間くささ、温かさそういった"人生"を感じました。
    そしてその片鱗からこそ、夢や幸せを垣間見ることができました。

    すみません、うまく言葉にできませんでした。
    貴女とご家族の幸せを祈ります。

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