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ゆのおんま

  
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製菓店の末っ子として生まれ育った少年とニューヨーク製菓店の歩み、時代の移り変わりを緩やかに描写している。

きっと、当時にしてはオシャレな店名『ニューヨーク製菓店』は、町の人にとっては、現代で言う「SNS映え」する場所だったのではないか、と想像する。

母親は生計を支えて、子どもたちの教育費を稼ぐ場という気持ちが強かったのではないだろうか。

反対に末っ子は、自分が生まれ育った場所、製菓店の息子という、敢えて説明しなくても人に分かってもらえる名刺のような役割を果たしてくれる場だったように思う。

時代の移り変わりにより、新しいものを追う人々との感覚のズレと、それを受け入れていかないといけない筆者の思いが読み取れ、虚無感や喪失感を感じた。

実際に経験したことはないが、自分が長年住んでいた実家が、外的要素で手放さざるを得ない状況と同じだろうと想像する。

私でもクッパ屋になった他人の建物に入る勇気はなかなか出ないと思う。

しかし、タイトルに『ニューヨーク製菓店』と付けるぐらい、作者にとって絶対に忘れたくない、人々に忘れてほしくない存在なのだろう。


日本にも昔からパン屋さんはあるが、今だに現役で商売されているパン屋さんがある。

『老舗』『創業◯◯年』と、謳っていることがある。 店構えは古びているが味は確かだ、と感じる人も多い。

もし、韓国でもそのような概念が強くあれば、『老舗 ニューヨーク製菓店』はどんな姿だろうかと、この本を読んで感じたことだ。

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