本サイトは、SHARE info(シェアインフォ)で作成された投稿型サイトです。
今すぐ、無料で、簡単に「投稿型サイト」が作成できます。

中西 恵理 さん

  
通報 ウォッチ 0

『私はこの小説だけは鉛筆で書くことにした』

なぜだろう、と疑問を抱きながら読み進めていった。今はクッパ屋に変わったニューヨーク製菓店への来訪のくだりで涙し、そして何となくその答えを感じることが出来た。幼い頃の思い出はいつも自由に自分の中を行き来し、自分を包んでくれる。ただその思い出は自由に行き来する分、又自由に消えて行く。少し雲がかかっている感じ。思いを断言することが出来ないから、だから鉛筆なのかなと思った。

筆者の原点であるニューヨーク製菓店。私にも似たような場所がある。歳を重ねるごとにその場所は今は亡き父、母の様に私を優しく包んでくれる。決して楽しいことばかりではなかったはずなのに、ちょっぴり雲がかかったその思い出の中を、私は時々瞬間的に時間旅行をする。

その時間旅行の先には、ほんの少しの灯が私を包んでくれる。

関連する投稿

  • 投稿 - 2021/11/27
    坂本 隆司 さん
    0

    静かな小説だった。大きな出来事や、出逢いや、別れや、笑いや、涙や、そういったものは...

  • 投稿 - 2021/11/27
    なをにゃん さん
    0

    この小説を読んでいると在りし日のニューヨーク製菓店の姿がはっきりと頭の中に浮かんで...

  • 投稿 - 2021/11/27
    プレス さん
    0

    わたしは韓国文学の熱心な読み手ではありません。それでも、「菜食主義者」「82年生まれ...