照屋 多賀子 さん
作家の背景を知らず、まっさらな状態で読みました。ニューヨーク洋菓子店というタイトルからニューヨークが舞台と思ってしまいました。どうやら違うなと気づいたのはようやく六ページでした。
それから作者は女性とばかり誤読し続けていました。再読した9ページで、初めて、息子の話だったか!!と驚きました。娘が作家になるのと息子が作家になるのではまるで話が違ではないかと。なにを読んでたんだと思いました。母親を見つめる目が暖かで、女性なのだろうと思ってしまいました。韓国の書籍といえば、女性作家が扱われるものだという先入観のせいかもしれません。