本サイトは、SHARE info(シェアインフォ)で作成された投稿型サイトです。
今すぐ、無料で、簡単に「投稿型サイト」が作成できます。

mame さん

  
通報 ウォッチ 0

素朴なパンが並ぶニューヨーク製菓店と、そこに息づく家族の生活の風景が、ページをめくるごとに浮かんできました。


食べ飽きることのないあんぱんは、日常そのものだけれど、その日常も、少しずつ変化したり、突然壊されたり、思いもやらない方へ流されたり。ときには、「どうせ人生とはそういうものだから。」と口にしたくなることもある。


それでも、自分にとっての灯りに気づけば、また歩きはじめられるんですね。私も、「人生とはそういうものではないか。」と、息子を勇気づけた父親のように、誰かに語りかけられる大人になりたいです。


鉛筆で書かずにいられない小説とは、普段は人に見せることがない日記にも似た存在でしょうか。その筆跡に、書く人だけの思いや感情が表れているのだろうと思います。ご自身のなかにある、ささやかで確かな灯りを見せてくださったキム・ヨンスさんに感謝したいです。

関連する投稿

  • 投稿 - 2021/11/28
    y(美玉書店)さん
    0

    『ニューヨーク製菓店』を読んで、まるで友人や先輩から直接思い出話を聞いているかのよ...

  • 投稿 - 2021/11/28
    Luna さん
    0

    キム・ヨンス作家の中にあるニューヨーク製菓店の店内の様子、人々の行き交う物音、香ば...

  • 投稿 - 2021/11/28
    ちろ さん
    0

    かつては確実に存在していたのに、いまは跡形もなく消え失せているもの/記憶のなかにし...