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yuki さん

  
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あなたがもし今、暗闇の中で道に迷い途方に暮れていたら、この小説『ニューヨーク製菓店』をそっと手渡したい。暗闇をかすかに照らす道標(みちしるべ)として。

ニューヨーク製菓店の末っ子と呼ばれていた主人公の「私」が、今はもうなくなってしまったニューヨーク製菓店への懐かしい想いを語るこの小説は、どの国のどんな場所に住んでいる人にも共通する思いでできている。人が死ぬ間際に自身の生を振り返るとき、幼かった頃の街を心をこめてゆっくりともう一度歩いてみたいという気持ち。

永遠に消えてしまったと思っていた場所も、自らの心の中にかすかな灯りとして存在する。

(目に見えないからといって消えたというわけではない)のだ。

その灯りとは、今まで生きてきた経験や想いなど、自分という人間を作っている材料のようなものなのかもしれない。

生きていくということは楽でも簡単でもない。大切な人との別れもある。自分の失敗が心の中に渦巻き、前に進めない時もあるだろう。それが厳しい現実なのだと諦める気持ちが頭をもたげてくるかもしれない。

しかし、心の中にほのかな灯りがともっている限り、きっと生き抜くことができる。それをそっと教えてくれるのが『ニューヨーク製菓店』だ。

心の中をかすかに照らす道標(みちしるべ)として、私の心を温めてくれるこの小説との出会いに感謝したい。

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