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小説を書くまでのプロセス――1つの例として

投稿:静原認  
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皆さんは小説を書く時、どのようなプロセスを踏んでいるだろうか。

 

最終的な目標は、面白い小説に行き着くことだが、

その過程にはさまざまな方法があると思う。

各々によってやり方も違う。

 

今回はそんなやり方の一つとして、私自身のプロセスを紹介しようと思う。

 

誰かにとっての何らかの参考になってくれればうれしい。

 

 

一番書きたいシーンを思い浮かべる

 

小説家のタマゴであればだれもが思うこと。

「あっ、こういう小説を書いてみたい」

 

私が小説を書く上で一番最初にやることは、その想いを少し具体的にすること。

 

どういう場面で、誰がそばにいて、どういう信念をもって、何と相対するのか。

 

自分が一番心を揺さぶられるシーンをまず最初に設定する。

 

そしてそれが私にとっての、

『もっとも読者に伝えたいシーン・内容』になる。

 

これを決めてしまうと、作品をつくる上でぶれにくい。

 

始めに『最も伝えたいこと』を定めるのは、重要ではないかと思う。

 


プロット作りは、とにかく貫き通すイメージで

 

一番書きたいシーンが決まれば、それに行き着くようにプロットを作っていく。

 

決まっているのは『一番のシーン』だけ。

しかしそれでも、主人公のプロフィール、信念など、

すでにいろいろなことが繋がっていて、決まっていく。

 

主人公からはじまって、次はヒロイン、敵対するもの。

そして、キャラが決まってくれば、設定や舞台も定まっていくだろう。

 

そうしてプロットの中身が広がっていく中で、一つ決めていることがある。

 

それは、『貫き通す』ということだ。

言い換えると、『ごちゃごちゃさせない』になる。

 

プロットの時点で、キャラの複雑な性格や行動、複雑な設定、

そういうのを決めてしまうと、いざ本文を書いたときに、さらにごちゃごちゃになる。

 

それが私が今までプロットを書いて一番に感じていることだった。

 

だからプロットの中で、キャラには一番やりたいこと、やりたがることをやらせる。

 

設定は、強く斬新でダイナミックなものにする。

 

そんなプロットという『強い芯』をつくるのが、よいことではないかと思う

 

 

本文を書きだす前に、さらに細かく場面設定を

 

プロットができあがった。

 

しかし、私の場合すぐには本文にとりかからない。

 

そのまえにやることがある。

 

それは、

『プロットと本文の中間』

『プロットをさらに細かくしたもの』

そういうものを作ることだ。

 

皆さんも原稿を書いていれば、場面が移ることを何度も経験したはず。

その際には、行間をあけて、スペースをつくり、場面が移ったことを訴える。

 

そうして分けられている一つ一つの場面。

 

その場面を要約したものを、書き起こしてまとめるのだ。

 

色々な呼び方があるらしいが、私はこれを『シーンカード』と呼んでいる。

 

説明がよくわからなかったら申し訳ない。

『プロットと本文の中間』

『プロットをさらに細かくしたもの』

そう思ってほしい。

 

これをあらかじめ決める一番の理由は、実際に本文を書いたときに矛盾やつじつまの合わない部分が、非常に少なくなるからだ。

 

実際に原稿に移る前に、いろいろな修正すべき点が見つかる。

 

これは、原稿を書く苦しさをしっているものとして、とてもありがたかった。

 

シーンカードについては、もう少し詳しく語りたいので、

別の記事を作成した。


お時間があれば、そちらも見ていただきたい。

 

 

原稿を書く時は、手は抜かない

 

「できあがってもどんどん推敲していくのだから、まずは書き上げることが大事! 文章の質はあるていど雑でもいい。もしくは、とりあえずクライマックスだけ魂をこめる」

 

そういう考えの人は少なからずいるはずだ。

 

だが、私はそれとは反対のやり方で行っている。

(けっして、否定しているわけではなく)

 

第一稿から、描写やセリフに気を使い、自分にできる最高の文章を書きあげようと意識している。

 

なぜ最初から全力を出すのかというと、その方がモチベーションがあがるからだ。

 

原稿を書いていて、あとからふと前を見たときに、

「この文章ダメだ……」

と思った経験はないだろうか。

 

私の場合、そう思った瞬間、ダメな部分を徹底的にやり直したくなるのだ。

いっそのこと最初から全部やりなおす、あるいはさじを投げたくなるのだ。

 

そんな気持ちを抱くぐらいなら、いっそのこと始めから全力投球したほうがいい。

というわけなのである。

 

 

原稿の執筆は『本番』であり、何を秘めているか分からないと思う

 

プロット、シーンカードという話をしてきたが、

そんな準備をする私は、しかし、実際に原稿を書いたとき、

さらに物語を面白くしようと、細かなところをいろいろと、場面を変えていく。

 

書き直すたびに、自分の文章がすこしよくなっていくことを感じる。

 

『練習』と『本番』は違う。

 

どれだけ準備をしても何が起こるか確定しない。

だからこそ、『面白い』要素が、きっとたくさんつまっている。

 

私にできるのは、今までに学んだ力を総動員して、今できる面白い文書をかくことだと思っている。

 

その全力によって、時に自分の物語は、面白い方向へどんどん転がっていく。

 

書けば書くほど、自分の経験になって、小説家として成長できる。

 

そんな風にいつも思っている。

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