不登校支援?教育の多様性?

投稿:今井恭子  
地域:愛知県
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今日のライブ配信を見せたいただきながら、少々コメントさせてもらったのですが、つねきさんに「参加してください」と言われたので(笑)こちらにやってきました。これまでの流れも全部を追えてないので発言を遠慮してました。把握が間違ってたらごめんなさい。


フリースクールへの支援を求める請願とか、訴えをしていきましょうという方向だと思うのですけど、そのフリースクールって?というところで、皆さんの考えが見えずにいます。フリースクールを学校が合わなかった子の行く場所として捉えられていますか?教育機会確保法もそうなのですけど、(あれも出来上がるまでの過程では「オルタナティブ教育法」と呼ばれていた時期もあり、元々は教育の多様性を求めて出発したものだったのですが)まずは学校ありきなのです。学校へ行ってみたけれど合わなかった、頑張ったけど無理だった、という状況ではじめて「では他の場所でも認めましょう」というものになってしまっています。その過程で傷付く子も多いのが実情です。なぜに一度辛い思いをさせないといけないのか?それからでないと助けないのか?私はあの法律ができた時から、ずっとそこに憤りを感じています。


日本の公教育は本当に範疇が狭いというか、例えばシュタイナーのような学校が法的に学校と認められていないような国は日本だけではないでしょうか。私はデモクラティックスクールのスタッフをしていますが、同じような学校でも、ちゃんと学校として認められ、公的なお金が出ている国もあるのです。


うちは立ち上げてから17年目ですが、最初の頃に比べたら、就学時からこちらを検討する人も増えてきましたし、不登校がきっかけでも、長いこと無理矢理頑張って行かせられたという経験がある子は少なくはなってきました。(いい意味で諦めが早くなった)それでも「学校に行くのが辛かった」という経験を持っている子には、それを傷のように持っている子が多いと感じています。(多くの場合、保護者の方も)最近も一人の子が突然大泣きしていて、普段、元気な子なのでびっくりしたのですけど少し落ち着いてからボソッと「学校のことちょっと思い出した」と呟いていました。何かのきっかけでフラッシュバックしたのでしょう。もう何年も経っているのに。


私は30年ちょっと前、アメリカのオルタナティブスクールでインターンをしたときに、もちろん、その学校は魅力的でしたが、それ以外に羨ましいと思ったのは学校を選べるということでした。選択肢があると、その学校が嫌だな、と子どもがなったときに、「この学校、うちの子に合わないみたい。他を探してみよう。」となるのです。日本の現状は選択肢がほとんどないので、同じ状態でも「みんな行ってるのに、行けないこの子に問題があるのでは?」となってしまうのです。


文科省が「不登校は誰にでも起こりうる」と言い始めて、もう久しいですが、そう言うなら、もっと違う学びの場も提供すべきだと思うのです。教育は義務ではなく、子どもの「権利」ですから。子どもの学ぶ権利を保障するための公的サービスが学校なのですから。


日本の学校は、例えて言うなら、カレーしか出さないレストランみたいなもんです。一人一人のカレー代は国から出ているので、うちの子、カレーが食べられなかったから他のレストランで違うものを食べています。だから、そっちの学校に出てるはずのうちの子のカレー代をこっちに回してください、と言うのはもちろん正当な訴えだとは思うのですけど、そもそもカレー屋さんにしか国のお金を出さないということを放置したくないのです。(しかも、カレーが好きじゃないのに我慢して食べさせられたりとか、そういう経験を多くの子にさせています。)


ということで、元々の「オルタナティブ教育法」を諦めていない人たちもいますが、一度法律ができてしまうと(確保法)そう簡単には新しい議論は始められないとも聞いています。なので国を動かそうとするのは簡単ではないかもしれない。でも、もしかしたら地方自治体から「国はここまでしかしてないけれど、うちの市ではここまでやりますよ」という意味で不登校支援でなく最初からオルタナティブスクールやフリースクールを選ぶことも、その子の希望であればありですよね、というところが増えていったらいいなあと思っています。とはいえ、うちのあたりは元々保守的なので、先陣を切るのはきっと厳しいです。(周りが変わっていったら取り残されるのを恐れて変わるかも?というレベルか?)だから、こういうことに理解がある議員さんがいらっしゃるところで動きやすい地方自治体から前例を作っていってもらえたらとてもありがたいと思っていますし、そのためにできる協力はしたいと思っています。


こんな思いに共感してくださる方、あるでしょうか?

コメント

    最後におまけです(笑) 今井恭子さん: 2022-07-06 14:12:19

    先ほど書いた兵庫のネットワークが公開している今回の参院選の候補者へのアンケート結果をリンクさせてもらいます。

    https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/seitoshidou/ijimemondai/documents/support.pdf

    もう1つ、こちらは東京のネットワークのものです。https://note.com/tokyofn2019/n/n3fd2618c2ee9

    今回はもう遅過ぎますけど、選挙の時にこういうアンケートを送るのはいいアピールになるのではないかと思いますが、どうでしょうか?

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    長くなったので続きです。 今井恭子さん: 2022-07-06 14:11:27

    そんな感じなので、ともすると「学校が合わなかった人は支援するけれど、最初からそっちがいいからという理由でオルタナティブスクールを選んだ人は対象外」という方向に行きがちなのです。(特に学校関係者は自分達を否定された気持ちになるのでしょうか、「そっちが勝手にやってることでしょう?」と頑なに拒否される場合もあります。)

    現状、確保法を「素直に」読めば、どうしてもそういうふうに取れてしまうと思うので、私の立場的には、そこにはあまり触れずに、文科省が思っているところの「フリースクール(つまり不登校支援の場)」の中にしれっとオルタナティブスクールが混ざっている状況になっていくことを望みます。

    私が知っている中では、兵庫のこちらの会は、いい感じに混ざっている気がしていますし、https://sites.google.com/site/kodomonokenrihyogo/  千葉県のこれとかも多様な場が紹介されていていいなあと思います。
    https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/seitoshidou/ijimemondai/documents/support.pdf

    ともかく、不登校支援のところは助けるけど、自分が勝手に選んでいる人たちのことは知らない、ということにならないように意識していただけたら嬉しいなあと思います。(もちろんこちら側から、そういう言い方をすることはないでしょうけど、学校やお役所側は、どうしてもそちらに寄りがちだと思うので)

    いろんなことで忙しく、流れを追うだけで精一杯かもしれないですが、よろしくお願いします。何かできることがありましたらお声かけもください。(お金のことに関してはスクールの立場で「こちらにもください」というよりも、保護者の立場から税金払っているのだから、うちの子の分をこちらに回してください、という方が訴えやすいような気はしています。)

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    お返事ありがとうございます。 今井恭子さん: 2022-07-06 14:09:56

    まず、私は、子どもにとって自分が通う場所が「学校へ行けなかったから通っている場所」なのか、「自分が、その学びの場の方がいいと思ったから選んだ場所」なのか気持ち的に大きな違いがあると思うのです。「学校に行けなかった子が行く場所」と世間が捉えている場所に通う自分を100%肯定するのは、なかなか大変だと思います。なので、学校と並列にオルタナティブスクールがあることがとても大切だと感じています。

    これまでの流れについて、僭越ながら書かせていただくと、実は確保法ができてからもしばらくまだ文科省の古い通知が生きていて、「学校の教育活動の一環として、児童が運動や文化などにかかわる行事等に参加した場合及び登校拒否の児童が学校外の施設において相談・指導を受け、そのことが当該児童の学校復帰のために適切であると校長が認める場合には、出席扱いとすることができること。」とされていました。そのため、通学定期が欲しくて申請してもオルタナティブスクールに通う人の中にはスクールが「学校復帰を目指していない」という理由で拒否されることがありました。

    それを変えてほしいという訴えが令和元年にようやく実り、令和元年10月25日に出された「不登校児童生徒への支援のあり方について(通知)」において廃止され「不登校児童生徒への支援は、「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が」自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要があること。」とされました。そういう流れではありますが、それでもなお、まずは学校に行って、どうしてもダメだった場合のみ他も認める、という見方は確保法の中に残っているので、(確か動画配信の時にもコメントさせてもらった気がしますが)昨年、名古屋市でも就学時からオルタナティブスクールに通う子の家庭にだけ区役所から登校するようにという通知が行った、というようなことが起きています。

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    プロジェクト主です! 宮下 愛さん: 2022-06-28 21:17:43

    コメントありがとうございます!
    昨日もご視聴ありがとうございました!

    『フリースクール』の概念はもはや個人レベルでも差があり、『オルタナティブスクール』という概念も人によって認識がまちまちだなぁと思っております。

    それが市町村単位、県単位ともなると、さらに認識のズレが生じますよね。

    教育先進県の熊本県や山梨県などと、私の地元の長野県とでは、不登校の概念でさえズレがあると思っています。

    動画内で言っていた『フリースクール』は、個人的には「公立学校、私立学校以外の学校」という認識でいて(保育園でいう認可外保育園みたいなものでしょうか?)、今回のプロジェクトで行う請願(ないしは陳情)が、子どもが通う場所を選べる選択肢を増やすためのサポートアクションになれば…という思いでいます。
    ですので、不登校支援でもありますし、教育の多様性の後押しでもあります。

    市町村の規模によってもアプローチ方法を変える必要性も見えてきておりますが、とにかく今のリアルな声を届けるという行動をしなければ何も始まらないと思っていて、今動いたことは必ず何かしらの形で花が咲くと信じています。

    そういった意味においては、フリースクールの定義を必ずしも統一させる必要もなく、まずは「現行の学校以外の学校や通う場所」に通うための助成金を要請する旨を主軸として声をあげて行こうと思っています。

    あくまでもこれはただのスタートにすぎず、ゆくゆくは今井さんがおっしゃって下さっているようなオルタナティブスクールも公立校扱いを!という踏み込んだ内容にまで切り込めていけるようにしたいと考えています!

    今日も早速、地元の議員さんに請願についての相談をしてきましたが、公教育以外の選択肢を後押しするための助成金制度制定の賛同をしてくれる議員さんは多そうです。
    が、今の我が町の教育長は「公教育推し」の傾向が見られますので、正直どうなるかわかりません!(笑)
    が、何度でも同じ内容で声をあげ続けることも大切だと議員さんにアドバイスを頂きましたので、通るまで何度でも請願を上げます。

    ですので、是非とも一緒にプロジェクトを進めて頂ければ嬉しいです😊

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