おばあちゃんへ
おばあちゃんへ
おばあちゃん、行くの早すぎるよ・・。
つい数週間前、一緒に食卓でごはん食べたじゃん。
おばあちゃんにまったく恩返しできてないよ。
まだ、お嫁さんや子供を見せられてないけ、死んじゃいけんよって言ったじゃん・・。
葬式のお経をきいた途端、昔よく一緒にお寺参りしてたこと思い出して、涙が止められなくなりました。なんだかんだ、おばあちゃん子です。
今思えば、ごめんなさいを言わないといけないことがいっぱいです。
夕食のときに何度も声かけをしてくれたのに、無視してごめんなさい。
おばあちゃんが耳が遠いからって無視したり、怒りっぽく声を上げたりしてごめんなさい。
いつも夕食に何が食べたいって聞いてくれてありがとう。でも、何でもいいとそっけなくしてごめんなさい。
はよ風呂はいりねーと強い口調でせかしてごめんなさい。
こたつで、寝ているとすぐに毛布をもってきてくれて、ありがとう。そして嫌がってごめんなさい。
それから・・おばあちゃんの仏様への祈りを盗み聞きして、ごめんなさい。
小さいころ、一緒に仏様の祭ってある隣の部屋で寝ていたころ、自分は先に布団に入り、おばあちゃんのお経と祈りを聞いていました。
お経の最後に、「家族みんなが元気でありますように」・・、一人一人の状況が良くなるように、うまくいくように、おばあちゃんが一人仏様の前で毎日毎日毎日、声に出し続けていたのを知っています。・・・
誰かが思っていてくれること、一人でも応援してくれる人がいることに、とても心が満たされます。勇気がわきます。
小さい時は、うまく行かないことに対して、自分自身を制御できず枕に顔をうずめて泣きわめいたり、自分の頭を叩いたり、苦しい思いをため込んでいた自分がいました。そんな中、自分の幸せを願ってくれている人が存在することにどれほど助けられたことか、勇気づけられたかと思い返しています。
おばあちゃんはもういないけど、自分の心には、おばあちゃんとの思い出とともに、いっぱいもらったモノがあります。おばあちゃんに返せなかったことは、他の人に返していきたいと思います。
おばあちゃん、いつもありがとう。
おやすみなさい。
追伸
朝早く起きて、神様仏さまにお供えをして、拝んで、洗濯、掃除、野菜と花を育て、夕方には洗濯もの、夕食の準備をし、神様仏様に拝んで、一日が終わる。おばあちゃんは、一日一日何を思っていたのでしょうか?もっと会話すればよかったなと思うばかりです。花の育て方、おいしい野菜の育て方、漬物、赤飯の作り方、色々聞いておけばよかったです・・
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