本文紙替え4種+スピン2本+箔押し
A5サイズ356ページ ※R18
過去発行した本4冊と描き下ろしの漫画4本を収録した総集編本。
背幅24mmで自立する厚みになりました。こんなページ数の本を作ることは最初で最後になるであろうと思い、厚さが活きる装丁を盛り込みました。
装丁内容
・本文用紙変更
・スピン紐
・箔押し
・マットPP
・フルカラー口絵
本文用紙
コミックルンバ
ピンク→ブルー→クリーム→ホワイト→ピンクの順番に切り替え
作品ごとに紙の種類(色)を変えました。
原作ゲームの分岐ルートそれぞれの後日談という設定で描いた漫画の総編集本のため、設定の元にした分岐ルートのイメージカラーに当てはめています。
構成内容:赤ルートの漫画→青ルートの漫画2本→黄ルートの漫画2本→赤ルートの漫画2本目
印刷所さんにお願いするときは「3ページ目〜18ページ目 ルンバピンク」といった具合のメモを印刷予約時に連絡しました。
16ページ単位の切り替えは追加料金無し、16ページ単位ではない時の切り替えは追加料金有りとのことでしたが、ネームを切った時点で全てちょうど16ページ単位になったため調整する必要も特に無く順調でした。
ただちょうどになりすぎて奥付ページを入れられなくなってしまったので口絵に奥付を入れました。
クリスタで作業しているのでノンブルは自動で付くようにし、間違えないように気をつけました。
iPad版クリスタで作業しているのですが、iPad proではないためスペックが足りないのかアプリの強制終了が頻発していました。
40〜50ページで1つの漫画ファイルを作り、ファイルごとにノンブルの開始番号を変えながら出力しました。
スピン(しおり紐)2本
カップリングの色のスピン紐です。鮮やかな色でイメージぴったりでした。
本の納品時点でページ中央に紐が挟まっていました。
私自身あまり気にしていませんが、スピン紐をつけると表紙の天(上側)の方は若干本文用紙とずれてしまったり、ノリが見えたりするそうです。
前にノリがはみ出すぎて表紙についてしまっていた印刷所さんに当たったこともあったのですが、今回は手元の本を見た限り大丈夫でした。
本の厚さが足りないと紐の分背表紙側が膨らむこともあるみたいです。今回は余裕の厚さなので問題なかったです。
表紙 箔押し
2箇所の箔押しでお願いしました。
(内容によっては1個の巨大箔押しになることもあるようです。今回は予約前に箔押しのデータを印刷所さんにお渡しし、2箇所の箔押しになりますと見積もりを頂きました)
マットPP+濃い色の上ということもあってか、ホログラム箔ですがギラギラした輝きは無く、落ち着いた印象になりました。
写真だとホログラム感があまりないですね……。
もっと箔押しの絵の線を太くしてホログラムのキラキラ感が見えやすくした方が可愛くなったかなとも思いました。
夜明けのイメージのイラストを表紙にしました。
全体的に濃い色となり、キラキラ系の特殊紙が目立たなくなりもったいないと思ったため表紙用紙は標準のアートポストでお願いしています。
スケジュール
3月 大体の装丁を決め、複数の印刷所へ見積もり依頼
6月 印刷所と装丁を決定(コロナ禍の影響で正式な締切日は出せないと連絡をいただき、正式な見積もりと予約は9月ごろにしました)
8月 ページ数決定(ネーム完成)
11月発行
制作後の感想
分厚い本って達成感がありますね…推しカプ好きという気持ちだけで描いたので改めて描いた量を実感しました。
編集作業は結構好きなので全く苦ではなかったです。苦と言えば入稿後にセリフの誤字を見つけてしまった時くらいです。なぜ誤字は入稿後にしか見つけられないのか。
分厚すぎるので本を持って読むと手が疲れるような気もします。しおり紐があるので読んでいる途中でも休憩しやすいかな……。
印刷はサンライズさんにお願いしました。
見積もり依頼をしたら翌営業日には連絡をいただけて対応がとても早くて助かりました。
入稿時には原稿不備あってご迷惑をおかけしました……。ここに消し忘れと思われる線がありますが大丈夫ですかと、修正必要箇所と一緒に色々と確認の連絡もいただけました。約350ページもあるデータを入稿の翌営業日までに全部隅々までチェックしていただけて頭が上がりません。仕事が早い!本当にありがとうございます。
R18作品になりますがとらのあなに委託中です。
とらのあなで2月1日から開始される特価販売キャンペーン対象に申し込んでいるためよろしければ2月にまた見に来てもらえると嬉しいです。