市販っぽくないカバー・帯つき文庫本
前回の投稿(https://cl.coolware.jp/5q76)と同時に頒布した本です。ぱっと見で別の本だとわかるように、こちらは白を基調にした表紙にしました。
画像は実物の書影と、カバーと表紙それぞれの入稿データに一部加工を加えたもの。PDFで提出したものを投稿用にPNG・JPGに落としています。
るるるさんは入稿データの作り方に関するページがとても丁寧でとてもAdobe民向け。入稿もデータ入稿専用ページにPDFをアップロードするだけなのでとても楽。助かりました。
あとPDF入稿すると10%オフになります。訳が分からない(褒めてる)。
証拠・セット商品の見積もり画面。なんで???ありがとうございます。
利用セット
カバー文庫カバモノモノセット
カバーと帯がデフォルトでついてくるオンデマンドの文庫・新書サイズ専用セット。表紙印刷と本文印刷をカラーにするかモノクロにするか選べます。特殊紙はないので、何も考えずシンプルに文庫本作りたい人向けですね。
カバー・帯巻きはお願いするか自分でやるか選べます。自分で巻く場合はカバー巻きのコツを書いたブログ記事(https://rururu-p.com/article/1458)を出してくださってるので参考になります。
余談ですが、カバー・帯巻き自分でやることにして送ってもらったら、カバーと帯の余部が本体よりかなり多めについてきて(失敗しても大丈夫って安心感はあったのでありがたいんですが)、完売したのにカバーと帯だけ10枚くらいずつ手元に残ってるんですよね。どうしようこれ。
遊び紙
星のホログラムが入ったPP加工の紙。手触りがつるつるしていて可愛い。多分るるるさんのオリジナル用紙?
裏面は普通の上質紙っぽい。かなり薄い紙なので、最初のページがうっっっすら透けて見えます。
組版設定
作業環境:Adobe InDesign
サイズ:A6(幅105mm×高さ148mm、裁ち落とし四方3mm)
余白(グリッド開始位置):天14mm/地14mm/ノド13.875mm/小口12mm(天/小口指定)
段組み:1段 字数/行数:40字15行
本文フォント:游ゴシックRegular 12Q
字間:0H 字送り:12H
行間:9.75H 行送り:21.75H
本文124ページ、背幅(表紙込み)7.9mm
ノドはやや狭め。この設定と本文用紙だとこのくらいのページ数が限度ですかね。1冊目とページ差がそこそこあるんですけど、通販の関係で物理的な厚さはなるべく近づけたかったので、るるるさんが扱ってる2種の琥珀でも厚い方を選びました。裏映りがなくて読みやすいです。手触りが個人的にはキンマリより好きです。あと名前にロマンがあるよね琥珀。いや金毬にロマンがないってわけではないですが。
柱にタイトル入れる設定をするのに色々検索した記憶があります。ちゃんと設定してやれば自動で対応してくれるからインデザは偉い。おかげで上が空きすぎてる感じはないです。柱のフォントは本文と同じ、サイズは10Qで設定しています。なかなかバランスがいい気がする。
カバー・表紙・帯デザイン
用紙は印刷所のデフォルト仕様から変えてないです。
PDF入稿ができるのでIllustratorで作りました。トンボの設定もいらないしめちゃくちゃ楽。Adobe民みんなるるるさん使ってください(ダイマ)。
カバー
前述の通り白を基調に、ごくシンプルに文字とモチーフを配置しています。英文表記の綴りがこだわりだったので、日本語フォントとのバランスを考えつつ目に入りやすいフォントと効果を選びました。短編集なので、裏表紙に収録タイトルを入れたのもポイント。
表紙
表1はかなりシンプルに、横組みで作ったタイトルロゴのみ。これは扉にも転用してます。
表4にはあとがきを仕込みました(画像では塗り潰してます)。みしみしに字を詰めたのでここだけちょっと黒い。ページ数の兼ね合いと、本文の雰囲気とあとがきの文体が乖離しすぎて我ながらちょっとな、と思ってやってみた。見つからないなら見つからないでそれもまたヨシ!(例のねこ)
帯
これもっとアピールされていいと思うんですけど、るるるさん帯幅を45mm~90mmの範囲で好きに作れるんですよ。ので、裏表紙側の収録タイトルがいい感じに見えるように色々調整かけながら作りました。最終的に48mmで作ってます。表紙側の文字は台詞の抜き書き。
※こちらの本はありがたいことに完売しました。再版の予定はありません。
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