高透明フィルムカバーと本文への遊び紙挿入、本文紙替え
こだわり
- 場面転換にあわせての遊び紙(トレペ)挿入と本文紙替え
- かけると表紙の一部が変化する高透明フィルムカバー
あらすじ
「登場人物が人間←→人魚と姿が行き来するからどうせなら変化するカバーつけたいな」
「途中で海中に行くからそこから紙を替えられたら最高だなぁ」
「そのときに遊び紙は挟めたらもっと素敵」
などなどのわがままを叶えられそうなところを求めたところ、緑陽社さんにたどり着きました。(カバーはPrint-ONさんに頼みましたが)
本フェチ大賞は本当に参考になりました…。
冊子本体
表紙はハイマッキンレーポスト 200kg。表1は白地が多いんですがこれにマットPPをかけたところ非常にしっ…とりとした良い感じの風合いになりました。これまでクリアPP教だったんですがマットPP教にも入信したほどです。
タイトルに少しかかる位置に艶消し銀の箔押しで泡を載せたんですがギラギラしておらず、マットPPにマッチしてるな~と思いました。
本文前の遊び紙はグッピーラップブルー60kg。
本文中にトレペを使うことが確定していたのでここでは違う遊び紙を使いたくて、でも透ける紙がよくって…と探してたらこのグッピーラップがどうやら少し透けると知り、ぶっつけ本番ですが試してみました。
思った以上には透けていていいですね。透ける紙大好きです。
本文はコミックペーパー。
序盤の導入パートがコミックルンバホワイトで、場面切り替え以降がコミックルンバブルー。資金が潤沢だったらエンディング部分4ページをコミックルンバホワイトにしたかったなぁって今でも思ってます。
当初クラシコトレーシングを使う予定だったんですが原稿進めつつ緑陽社さんに相談を続けている間にフェアが始まり、XDTトレーシングーFSプラチナという用紙が期間限定で使える!とのことだったので勢いでそっちに変更お願いしました。
上品でありつつキラキラ~って感じが素敵なのと、パール感?粒子感?がテーマにも合っていてよかったと思います。窓から魔法で水中に行くのでこの質感がホントにホントに没入感を増してくれて(以下略)。
このトレペに白インクで印刷もできていたらもっともっと良い感じになったのでは?と今では思います。このときはそこまで思いつかなかった…。相談はしてないのでできるのかはわかりません。あくまで願望。
これは装丁自体とは関係ないのですが主に記録として。
本文中の基本フォントサイズを10ptにしていたのですが少し字が大きめかなぁ…?という印象でした。
冷静に考えれば文庫だと8.5ptにしているのでそりゃ大きく感じるわけです。
セリフがついつい長くなる傾向にあるので、9pt、もしくは8.5ptあたりにしてもよさそうですね。漫画に8.5ptが合うのかはわからないですが。
カバー
こちらはPrint-ONさんにお願いしました。
高透明フィルム200ミクロンです。
カバーのみの全体はこんな感じ。
やるなら徹底的にやったれとシャンパンシルバーの箔で物理的にキラキラさせました。
この色素敵ですね…正面で見ると銀なんですけど光の当たり具合で金にも変化するので一粒で二度美味しい感じです。
白印刷はこんな感じ。
これのみで見るとなんか汚い感じなんですけど…カバーに色インクでのせる泡などの他に白印刷のみの泡を追加しました。
これによって冊子本体へ良い感じの影を落としてくれます。
反省
カバーの箔押しですが、一部キラキラがちょっとガビガビになってしまったのが残念でした。
これは箔押し初心者によるよくわかってないデータ作成のせいです。
あと初心者あるあるだと思うんですけど、フィルムカバーを背幅4mmで発注したつもりだったのに届いたら5mmになってて嘆きました。
正面の絵柄の位置だけ合えばよかったので自力でどうにか修正しましたがこのフィルムカバーを自力で折るのはなかなか大変でした。柔らかいのに折るとなると硬いですね…。
それぞれミスを次回に生かしたいですね!
あとがき
装丁盛ると手元に届いたときのアドレナリン分泌量がヤバい。
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