工場DX・業務改善の横展開募集の進め方:工場共通KPIの試行で分かった効果と残課題
品質保証部で工場共通KPIの試行を担当している阿部久美です。先に結果をお伝えすると、今回の試行では「共同検証に5拠点の参加を募集」となりました。ただし、すべてが想定どおりだったわけではありません。効果が出た条件と、まだ人の確認が必要な場面を分けて記録したので、同じテーマを検討している方の参考になればと思います。
改善前は、共通化の要望はあるものの、対象データと評価方法がそろわず比較を始められていません。そこで、直近の実績から95件を抽出し、開始から完了までの時間、差し戻し回数、問い合わせ先、例外の理由を一件ずつ確認しました。平均値だけでなく、時間が極端に長かったケースを見たことで、作業そのものより確認待ちがボトルネックになっていることが分かりました。
対策として、テンプレート、設定例、確認項目、既知の制約を一式にし、二週間で試せる検証手順を用意しました。試行期間は8週間とし、利用者が困った場面をその日のうちに短いメモで残してもらいました。翌週まで問題を持ち越さず、小さな設定変更と手順修正を繰り返した点が、定着に効いたと考えています。説明会は一度で終わらせず、質問の多かった部分だけを10分の補足資料にしました。
処理時間の改善に加え、確認漏れと再作業は6%減少しました。一方、担当者によるばらつきは完全にはなくなっていません。数値が改善していても、別工程へのしわ寄せや入力負担が増えていないかを確認するため、作業後アンケートと例外対応時間も継続して測っています。
次の課題は、拠点固有の例外が多い場合は共通化を見送り、知見共有だけに切り替える可能性があります。今回は効果の出た結果だけでなく、対象外にした条件、途中で変更した判断基準、手作業を残した理由も資料に含めました。他拠点が同じ失敗を繰り返さないよう、再利用時には前提条件から確認できる形にしていきます。
参加を検討いただける方は、対象設備や業務の概要、現在の困りごと、試行可能な時期をコメントしてください。まず情報交換だけでも歓迎します。
※この投稿はデモンストレーション用のサンプルです。人物や企業、内容は架空のものです。

コメント
電力使用量、エネルギー原単位、脱炭素の観点から拝見しました。完成版を配るより、差分を記録できる検証キットにすると各拠点の知見も戻りやすいです。特に「工場共通KPIの試行」は結果だけでなく、変更前の判断基準も共有されると再利用しやすいです。
西日本工場で不良原因の見える化と再発防止を担当しています。「工場共通KPIの試行」で共同検証に5拠点の参加を募集という結果は参考になります。効果が出なかった場合も結果を共有する前提でしょうか。検証終了の判断基準を知りたいです。
吉田奈緒さん、具体的な質問をありがとうございます。未達結果も共有します。効果、導入工数、保守工数のうち二項目が基準未達なら本番展開を見送ります。まだ品質保証部内の検証結果なので、「工場共通KPIの試行」の次の測定値も追記します。
本社DX推進室から、近いテーマに取り組んだ経験を共有します。共同検証で定例会を増やしすぎると負担になりました。短い記録と隔週レビューがちょうどよかったです。今回の工場共通KPIの試行でも、適用条件を一緒に残すと横展開しやすいと感じました。
九州工場でも「工場共通KPIの試行」への関心があります。共同検証に5拠点の参加を募集という効果が別拠点でも再現するか、まず少量データで比較してみたいです。使用した確認表や手順書で共有可能な部分があれば参考にさせてください。