浜に打ち上げられた「ふぐ」
僕のお婆ちゃんは九州の人です。玄界灘という海のわりと近くです。
子供の時、毎年夏休みになったらお婆ちゃんのところに泊まりに行くのが楽しみでした。
お婆ちゃんは畑で採れた、甘いスイカやトウモロコシを食べさせてくれましたね。
畑までねこ車に道具を載せて歩くのは、小さい僕にはバランスをとるのが難しかったよ。
近くの公園には、普段見る事のない大きなバッタがいて、虫取りにも夢中になったんだ。
夜はお庭で花火をしたよね。近くのスーパーに花火を買いに行くのがとっても楽しみでした。
なにより、近くの海に泳ぎに行くのが一番の楽しみだったよ。
普段は、海なんて見る事もない場所で生活していたから、毎年最初は戸惑ってしまうんだけど、
すぐに慣れて、いつまでも、いつまでも、海の中で遊んでいたくなったんだ。
焼けた砂の上を飛び跳ねながら海へと向かう小道も、思えば夢のような気がする。
水中メガネで見るきれいな海の中は、小魚がいて僕の興味をずっと引き続けるんだ。
少し波のある日には、まれにフグが打ち上げられていたね。
丸く膨れたフグ。海に帰してあげても、もう潜れなくて、すぐに打ち上げられてしまうフグ。
そんなフグの事も、僕の興味を引きつけて離さなかったよ。
夢のような思いでを沢山くれたお婆ちゃん、ほんとうにありがとう。
またいつか会えるといいね。
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俳句の広場のお題として取り上げていただきました。一句いかが?
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