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p阿部展次先生 co-p後藤田卓志先生,矢作直久先生,今枝博之先生 coord峯 徹哉先生
Plannerの阿部先生、ご苦労さまでした。 十二指腸の内視鏡診断に関する、その基礎から最新の知見までを網羅した特集となりました。特に基礎の「十二指腸の臨床解剖」は、平素見る機会の少ない十二指腸とその周囲の解剖図が満載で、大変に勉強になりました。 気づいたこととして、以下の3点を挙げさせてもらいます。 1. 各論2の「内視鏡分類(長谷部分類)に基づく十二指腸病変の内視鏡診断」には主論文が6編ありますが、そのタイトルがいずれも「・・・の内視鏡診断」です。そこで、論文内の大項目(Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ.・・・)の各々の文章表現も6編の間で統一したほうが、読者には論文の内容を比較しやすく、読みやすかったと思います。同じ試みは、本誌で過去に何度も行っています。 2. 内視鏡診断においては、内視鏡像を基にした治療方針(内科的治療、内視鏡的治療、外科的治療、化学療法などなど)の推定まで行うのが通例です。そこで、「内視鏡像からみた治療方針の選択-追加が必要な諸検査を含めて」のような観点からの論文もあったほうが、より実用的な内容の特集になったように思います。 3.胃酸とピロリ菌を抜きに胃内視鏡検査を語れないように、「十二指腸生理学-最新の知見を含めて」に関する論文もあったほうが、特にやる気のある若い内視鏡医には刺激になったと思います。 以上、参考にしていただければ幸いです。 2020・8・3 田中三千雄
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まずは、企画の段階から最終案作成に至るまで、数々の貴重なご指導をいただいた田中先生に深く感謝申し上げます。田中先生には「十二指腸病変の診断—過去・現在・未来—」や「内視鏡を用いた十二指腸機能検査」もご執筆いただきました。拝読させていただきますと、本領域を突き詰めてこられた田中先生の真骨頂、凄味というものが垣間見えました。大変勉強になりました、と言うのもおこがましく、ただただ恐れ入りました、というのが正直な感想です。 本企画の0.5案から見返してみると、そこには生理機能や治療全般も入っておりました。編集会議でのご指導を経て、構成上の問題もあり内視鏡診断が主体の構成となりましたが、出来上がったものには、著者の先生方の素晴らしい論文が並び、読みごたえのあるものになったと考えています。その一方で、やはり治療、そして減量手術やDM治療という領域で最近注目されている生理機能に関する論文がないのは少し寂しい感じもします。ただ、そのような部分を含まない分、「除菌療法時代になって十二指腸潰瘍の治療例数は減ったのか?」や、榊先生の「十二指腸潰瘍時相分類はどこに行った?」などの貴重な論文を掲載することができたとも考えています。将来、機会があれば「十二指腸診療の全て」のような企画で、十二指腸に関する全ての領域を網羅したものの企画に携わることができたらと思っております。 構成作業を通して、また出来上がった本号をみますと、十二指腸診療に関しては診断の領域だけでもいまだ未解決な部分が多いことを改めて実感いたします。そのようななか、水平部から上行部の内視鏡診断の論文や、生検の考え方や功罪に関する論文など、今後の診療や研究に大きな役割を発揮するであろう論文も掲載されました。個人的には、非乳頭部上皮性腫瘍の診断領域で最も大事なことは腺腫/粘膜内癌とSM癌の鑑別と、SM癌のリンパ節転移リスクファクターの解明、だと思っておりますが(治療が天と地の差があるので)、これらに関しては十分なデータもなく、本号でもわずかにコメントされている程度だったのが残念です。これらに関しては、現在、多施設共同でかなりの症例数を集めての解析が開始されているので、本誌でも近い将来取り上げる時が来ることになると思います。 最後になりましたが、co-plannerの先生方、編集会議にてご指導いただいた先生方、本当にありがとうございました。
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コメント
田中先生より 編集部さん: 2020-08-03 11:11:07
Plannerの阿部先生、ご苦労さまでした。
十二指腸の内視鏡診断に関する、その基礎から最新の知見までを網羅した特集となりました。特に基礎の「十二指腸の臨床解剖」は、平素見る機会の少ない十二指腸とその周囲の解剖図が満載で、大変に勉強になりました。
気づいたこととして、以下の3点を挙げさせてもらいます。
1. 各論2の「内視鏡分類(長谷部分類)に基づく十二指腸病変の内視鏡診断」には主論文が6編ありますが、そのタイトルがいずれも「・・・の内視鏡診断」です。そこで、論文内の大項目(Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ.・・・)の各々の文章表現も6編の間で統一したほうが、読者には論文の内容を比較しやすく、読みやすかったと思います。同じ試みは、本誌で過去に何度も行っています。
2. 内視鏡診断においては、内視鏡像を基にした治療方針(内科的治療、内視鏡的治療、外科的治療、化学療法などなど)の推定まで行うのが通例です。そこで、「内視鏡像からみた治療方針の選択-追加が必要な諸検査を含めて」のような観点からの論文もあったほうが、より実用的な内容の特集になったように思います。
3.胃酸とピロリ菌を抜きに胃内視鏡検査を語れないように、「十二指腸生理学-最新の知見を含めて」に関する論文もあったほうが、特にやる気のある若い内視鏡医には刺激になったと思います。
以上、参考にしていただければ幸いです。
2020・8・3
田中三千雄
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planner阿部展次先生より 編集部さん: 2020-08-18 12:22:49
まずは、企画の段階から最終案作成に至るまで、数々の貴重なご指導をいただいた田中先生に深く感謝申し上げます。田中先生には「十二指腸病変の診断—過去・現在・未来—」や「内視鏡を用いた十二指腸機能検査」もご執筆いただきました。拝読させていただきますと、本領域を突き詰めてこられた田中先生の真骨頂、凄味というものが垣間見えました。大変勉強になりました、と言うのもおこがましく、ただただ恐れ入りました、というのが正直な感想です。
本企画の0.5案から見返してみると、そこには生理機能や治療全般も入っておりました。編集会議でのご指導を経て、構成上の問題もあり内視鏡診断が主体の構成となりましたが、出来上がったものには、著者の先生方の素晴らしい論文が並び、読みごたえのあるものになったと考えています。その一方で、やはり治療、そして減量手術やDM治療という領域で最近注目されている生理機能に関する論文がないのは少し寂しい感じもします。ただ、そのような部分を含まない分、「除菌療法時代になって十二指腸潰瘍の治療例数は減ったのか?」や、榊先生の「十二指腸潰瘍時相分類はどこに行った?」などの貴重な論文を掲載することができたとも考えています。将来、機会があれば「十二指腸診療の全て」のような企画で、十二指腸に関する全ての領域を網羅したものの企画に携わることができたらと思っております。
構成作業を通して、また出来上がった本号をみますと、十二指腸診療に関しては診断の領域だけでもいまだ未解決な部分が多いことを改めて実感いたします。そのようななか、水平部から上行部の内視鏡診断の論文や、生検の考え方や功罪に関する論文など、今後の診療や研究に大きな役割を発揮するであろう論文も掲載されました。個人的には、非乳頭部上皮性腫瘍の診断領域で最も大事なことは腺腫/粘膜内癌とSM癌の鑑別と、SM癌のリンパ節転移リスクファクターの解明、だと思っておりますが(治療が天と地の差があるので)、これらに関しては十分なデータもなく、本号でもわずかにコメントされている程度だったのが残念です。これらに関しては、現在、多施設共同でかなりの症例数を集めての解析が開始されているので、本誌でも近い将来取り上げる時が来ることになると思います。
最後になりましたが、co-plannerの先生方、編集会議にてご指導いただいた先生方、本当にありがとうございました。
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