『文庫本作成データ生成ツール・威沙(いずな)』を使って疑似小口染め原稿を作成
めっちゃすごいPDF作成ツール「威沙」さんを使って、疑似小口染め用の枠入り小説PDF原稿を出力した記録です。
威沙さん公式はこちら http://tokimi.sylphid.jp/
原稿書いたテキストファイルを読ませると自動で組版して印刷用PDFにしてくれるすごすぎるツール!!なんと無料で使えてしまう!!字書きの人はとりあえず一度手持ちの原稿を流し込んで出力結果を確かめてみてほしいめっちゃ簡単だから。
(でも運営が大変そうなので、もし使ってみてこれはいいなって思われたらカンパしてあげてください。FANBOXとかやってらっしゃるので。)
(※2022/12追記:威沙さん、web開発版 https://dev.izuna.sylphid.jp/izuna_web.html でなんと疑似小口染め機能を実装してくださいました。単色の疑似小口染めなら当記事の手順を踏むまでもなく簡単に原稿が作れます! すごい! 開発さんいつもありがとうございます! 一応絵柄を入れたりグラデにしたりみたいな小細工をしたい人向けに以下の記事も残しておきます。/追記おわり)
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で、この威沙さんにはブラウザ上でお手軽にPDF出力できるweb版も存在するのですが、今回は紙面サイズを塗り足し含めた任意の数値に設定する必要があったので、ダウンロード版を使用していきます。(※ダウンロード版はWindowsのみ対応です)
基本的な使い方はここでは割愛しますが、要するに背景画像挿入機能を利用して、小説本文データに疑似小口染め用の枠を埋め込む、ということをやります。
威沙さんは左右ページで違う画像を指定できるので、天地&小口側だけ塗りつぶした枠画像を用意してあげるといいかんじに出力されます。
背景画像はこういうのを用意しました
プロファイルのこの青枠のへんを、今回の原稿(A5、塗り足し3mm)にあわせた数字に設定してあげて(※威沙さんは単位がpt指定なのでパッと見よくわかんないんですけど、単位変換ツールがついてるので安心してください。8.5ptが3mm相当です)
本文テキストの冒頭にこういうPreTNFタグを記述して、
最終的にPDFとして出力されたイメージがこう(見開き&タチキリ線表示してます)
あとは印刷所さんで本文色刷りをお願いするとこういう紙面が刷り上がって、
横から見るとタチキリ部分に色がついてみえます!やったー!
PDFの編集なんてできないよー!とか、小説〇〇ページ分に全部枠線画像はめこんでいくとか面倒くさくてやってらんねーよ!とかの悩みが全部解決されました。威沙さんありがとう…これからもついていきます…。
そういえば、威沙さんの出力データは使える印刷所さん使えない印刷所さんがあったりもするようなのですが(塗り足しとかトンボ周り、隠しノンブルの仕様とかではねられるケースがあるみたい…?)
今回うちで作成したデータについては、オレンジ工房.comさんでは特に問題なく印刷してもらえました。フォントもプリセットのものではなく源暎こぶり明朝を導入していますが、文字化けとかもなさそうです。
扉や奥付を別のツールで作成して本文PDFと結合、とかやってるので、純粋に威沙さんから出力されたデータをそのまま入稿しているわけではないのですが、参考までに。
さて、ちなみに装丁まわりにつきましては、今回オレンジ工房.comさんの期間限定セットである「サマーメモリーセット」を利用して、表2-3に既定の絵柄を印刷してもらったり、クラシコトレーシングにこれまた規定絵柄の印刷の入った遊び紙を入れてもらったり、もちろん本文色刷りにしてもらったり、していました。マジで天才的にかわいいんだこれが…。
Twitterに画像をあげています。https://twitter.com/osotonoono/status/1575786523546771456?s=20&t=mCKPg5QgM4R3E2dkldXtcQ
表紙は話題のキュリアスIRパールを使用、オンデマンド印刷すると輝きが半減するのですが、文字を白抜きにした部分がちょっときらめいていたりなんとなくいい感じになったと思います。写真にはぜんぜん反映されてませんが…。
ということで以上です。
長文に目を通して下さり、ありがとうございました!!
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