全面箔印刷×表紙色紙1cカラーインキ

投稿:桧子  
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装丁:アフォリズムふるや様

https://aphorism.myportfolio.com/work


■縦式設定値■

塗り足し:3㎜

一行文字数:39文字

1ページ行数:16行

フォント:ヒラギノ明朝ProN W3

フォントサイズ:9.0pt

行間:4.5pt

天・地余白:それぞれ12㎜

ノド余白:15㎜

小口余白:10㎜

※上記いい感じに仕上がりましたが、ヘッダーの見出し位置の設定をすっぽかして、超ギリギリ印刷になってます…死

※本文110ページです



おたクラブさんで全面箔印刷が実装された時からやってみたかった装丁です。


もともと「全面箔押し」に憧れがあったものの、費用感と、デザインの難しさを感じていました(個性を出すのが結構難しい…)

ただ、箔印刷は箔押しよりも細い線が出るだろうということで、幾何学的なものではなく、イラスト的なものもかなり美しくいけるのでは……と思いつき、「ゆりかごから墓場まで」をテーマとする本ということもあり、推しの骨格標本的なものを全面に置くことにしました(キャラクターがウツボの人魚なので、ウツボの骨を参考に、装丁を担当してくださったアフォリズムふるやさんに描いていただきました)

話の内容的に、夢主よりもキャラの方が長生きするので、既に骨さえもなくなった「空」になった夢主を大事そうに抱えて海底に沈むキャラ(の骨)を依頼しました。骨になる前のラフでキャラの表情もササっといれていただいたのですが、非常に幸せそうに微笑んでいます(骨になっちゃったけど)


ちなみに、アフォリズムふるやさんはめちゃくちゃ手厚いので、このような模型を即席で作って構図確認してくださいました(ダイマ)


特に有償見本などはとりませんでしたが、予想通り、おそらく箔押しだと潰れていたであろう線までしっかり出ました。カバー見返しの著者紹介の明朝体文字もしっかり出ています。ただ、細すぎる線は太るかなといった印象です。

キラキラ具合は箔押しに負けない感じです。感覚的には箔押しの方が若干品が良いかなという……でも本当にすごいです。


カバー用紙には、ケンラン黒を起用しています。かなり固い紙で高級感があります。なんとなく、マットPPを引くことが出来たらベルベットっぽい感じになるのでは…という予感がしますが、表面加工は実装されていないのであくまでも想像です。とはいえ、表面加工がなくても丈夫そうだなと思いました。

なお、会場カバー巻をしたのですが、結構大変でした。固い。うまく折れない。手伝ってくれた御二方ありがとう。

今度からは余裕を持って入稿して、カバー巻をおたクラブさんに頼もうと思います…無料だし…。箔の色もたくさんあるので迷いましたが、細い線で目が散るのも嫌なので、シンプルにシルバーを選びました。


表紙用紙には、里紙あさぎを起用しました。あまり色紙を使ったことがないのですが、表紙が黒なので、ちょっと遊び紙的な、遊び心が出るかなと思い、オタくらぶさんの色紙の中で、キャラのイメージカラーに一番近いものを選びました。単色インキ印刷でレイクブルーを使っています。これまたキャラのイメージカラーに近く、品よくまとまりました。


活版印刷系のイラストはガッツリハマるんじゃないかな~と思いましたのでご参考まで。箔押しに使う箔を使っているとは思えないほど安いので、是非お試しください!(回しものではないのであしからず…)


※なお、本文用紙にはモンテルキアを使いました。ふかふかで気持ち良いのですが、書籍用紙に慣れていると白いな~と思いました。

コメント

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