表2-3印刷と本ならではの工夫
装丁:アフォリズムふるや様
https://aphorism.myportfolio.com/work
■縦式設定値■
塗り足し:3㎜
一行文字数:39文字
1ページ行数:16行
フォント:ヒラギノ明朝ProN W3
フォントサイズ:9.0pt
行間:4.5pt
天・地余白:それぞれ12㎜
ノド余白:15㎜
小口余白:10㎜
カバーなしの本を作ってみたいと思い、完全WEB再録、本として手元に置いておきたいと思ってくださる方向けに作りました。
誤字脱字、わかりづらいところなどは加筆・修正しましたが、基本的にはWEBで読めるので、手元にあって嬉しい&本になるからこそ面白いことをしよう!と下記4点を盛り込みました。
①表2-3印刷
②お話の区切りにある「台詞」を中扉化
③あえて本文用紙に経年劣化で黄ばみやすいと言われる「モンテシオン」を採用
④アプリ縦式の疑似小口染めの使用
①表2-3印刷
タイトルを『呪いと祝福』にしましたが、「呪い」と「祝福」が同じもので表裏一体、死と生、結果の良し悪しで呼称が変わるということを土台に据えている作品なので、表1-4印刷だけでなく、表2-3印刷を導入しました。
表1-4はスミ1色印刷、表2-3印刷は4cで鮮やかな花や草としています(キャラがライオンの獣人&王族であり、その雰囲気に合うジャングルっぽいものをセレクトしていただきました)
ちなみに、おたクラブさんの表2-3印刷は仕様がかなり制限されていて、フルカラー表紙のセットではないと出来ない(つまり、今回表1-4はスミ1色だけどフルカラーの値段がかかっている…笑)のと、用紙が3種に限られています。
・ボンアイボリー:おたクラブ標準紙。微光沢。コート系。ちょっと黄みがある。
・ヴァンヌーボ:ラフ紙。ざらざら画用紙系。白。
・パールスノーペーパー:おたクラブオリジナル紙。偏光パール塗料の色パターンが5種(プラチナ・ゴールド・ブルー・グリーン・レッド)
今回は、キャラクターが王族ということもあり(個人的にシルバーよりゴールドが似合う男だと思っている…)パールスノーペーパーのゴールドにしました。
ここだけの話、本当は「レザックろうけつ」を使う予定でした…理由としては、キーアイテムに「ストール」があり、ストールで守られている、というのが重要ファクターとして結末にも登場するので、(ろうけつだけど)布感が出るような面白い手触りにならないかしら、本フェチで見たような氷っぽい感じ(王族らしい高貴かつなかなか溶けない雰囲気)を出せないかしら、と思ったからなのですが、ギリギリで印刷所を変更した結果、パールスノーペーパーになったという形です。
ちなみに印刷所を変更した理由は、検討していた印刷所さんより仕上がりに安心感があるにもかかわらず、おたクラブさんの方が安価だったからです……凄いわ、おたクラブさん……で、ここで謝罪ですが、後書きを書いている時点で「レザックろうけつ」を使うと疑っていなかったせいで、レザックろうけつ使いました的なことを書いてしまっています。見直す余裕がありませんでした。使っていません。すみません。
②お話の区切りにある「台詞」を中扉化
今回のお話では章の区切りにキャラクターの台詞を使っています。なので、本にするにあたり、中扉をつけ、その中扉にキャラクターの台詞をいれることにしました(写真3枚目参照)
ただ貼り付けるだけではなぁ、と思っていたので、ふるやさんの知恵も多分にお借りして、うっすらゲーム画面を彷彿させるような形でうまくまとめていただきました。
③本文用紙に「モンテシオン」を採用
「真実の愛のキス」を軸とした王子とお姫様のお話=いずれこのお話も「昔話」になってほしいという思いから、あえて経年劣化して黄ばむというデメリットを持つ「モンテシオン」を使いました。ふかふかで手触りが良く、書籍用紙に色が似ているので目に優しい。どれくらい劣化するのかわかりませんが、楽しみです。
④アプリ縦式の疑似小口染めの使用
普段、原稿は縦式を使用して組んでいるのですが、今回課金して疑似小口染めをしました。
夢小説なのに、夢主でも相手キャラクターでもなく、とある重要人物の一人称視点のお話なのですが、一部、夢主と相手キャラクターの独白が入るので、そこを墨で染めました。
縦式の「疑似小口染めのサイズ」は7㎜でいい感じでした。
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