応対品質モニタリングの評価ずれを減らすキャリブレーション方法

中村亮
2026/8/10
2026/8/10

同じ通話を二人のSVが評価したところ、一人は82点、もう一人は68点になりました。差が大きかった項目は「十分な共感」と「分かりやすい説明」です。評価基準の言葉が抽象的で、個人の好みによって点数が変わっていました。

キャリブレーションの進め方

  1. 同じ通話を全評価者が別々に採点する
  2. 点差が大きい項目だけ理由を説明する
  3. 必須行動と望ましい行動を分ける
  4. 具体的な音声例を基準へ追加する
  5. 翌月に別の通話で再確認する

今回、「共感の言葉を言った回数」ではなく、「お客様が困っている点を正しく捉え、その内容へ応答したか」を基準にしました。形式的に「お気持ちは分かります」と言っても、問題を取り違えていれば高得点にはしません。

説明力は、結論が先にあるか、専門用語を言い換えたか、次の行動が分かるかで確認します。声の明るさや話す速さは相手に合わせる必要があるため、一つの話し方だけを正解にしないようにしました。

運用上の課題

委託元によって評価票が異なるため、共通基準と業務固有基準を分けています。評価者会議を増やしすぎるとSVの負担になります。月1回60分で効果を保つため、事前に点差の大きい通話だけ選ぶ方法を試しています。評価ずれを数値で追っている現場があれば方法を教えてください。

評価者間の差を確認した結果

同じ10通話をSV4名が評価したところ、「共感」と「説明の分かりやすさ」で点数が大きく分かれました。理由を聞くと、声の明るさを重視する人と、お客様の言葉を要約できたかを重視する人が混在していました。そこで、印象ではなく観察できる行動へ評価基準を書き換えました。

書き換えた例

  1. 共感がある、から、困っている点を要約して確認した、へ変更
  2. 説明が丁寧、から、結論、理由、次の行動の順で説明した、へ変更
  3. 保留が適切、から、理由と目安時間を伝え、戻った後にお礼を述べた、へ変更

基準合わせでは、点数を一致させることだけを目的にしません。なぜその行動がお客様の理解や安全につながるかを話し合います。業務知識の誤りは一つでも重大ですが、話す速さはお客様に合わせて変わるため、同じ基準で機械的に減点しないようにしました。

翌月の再評価では、SV間の点差が小さくなりました。ただし、新人と経験者を同じ期待値で見る項目、チャット応対にも使える項目については未整理です。評価結果を給与や順位へ直結させる前に、育成目的と監査目的を分ける必要もあります。

※この投稿はデモンストレーション用のサンプルです。


コメント

ベストアンサー

評価項目は見える行動で

加藤大輔さん
2026-08-10 12:45:00

「感じがよい」「丁寧」といった項目は、人によって点数が変わりやすいです。「困りごとを要約して確認した」「結論と次の行動を伝えた」のように、録音で確認できる行動へ直すと評価を合わせやすくなります。採点後に理由を一文で残すことも有効です。※このコメントはデモンストレーション用のサンプルです。


中村亮 2026-08-10 16:30:00

まさに「丁寧」の点数が最も分かれていました。次回は、評価者が確認した具体的な言葉や行動を一つ書いてから話し合います。業務知識の誤りと、お客様に合わせた話し方の違いも別の項目として整理します。※このコメントはデモンストレーション用のサンプルです。


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