12/7佐々木貞子(ささき・さだこ)さん「障害のある女性の困難を可視化して」
障害のある女性は障害があり女性であるために複合的な差別を被っていますが、社会的認識は低く、施策の谷間に零れ落ち放置されてきました。DPI女性障害者ネットワークは自ら障害のある女性の困難を可視化しようと調査を行い、2012年複合差別実態調査報告書を、そしてその後10年の活動をまとめた報告書を、昨年刊行しました。本講では、報告書の核となる87名のアンケートと聞き取り調査を中心にお伝えしたいと思います。
日時 12月7日(土)10:00-12:00(オンライン開催)
プロフィール 佐々木貞子(ささき・さだこ)さん
DPI女性障害者ネットワーク副代表、DPI障害者差別解消ピアサポート相談員。二人の娘の子育て中、「眼の見えない人が子どもを育てている!」という近隣の人々からの奇異な視線や態度に苦しみました。これらの体験から複合差別を受けていると気づき、課題解消を目指して活動を続けています。
チケット
・お申し込みの締め切りは3月3日(月)23:55です。
・お申込み時点ですでに終了している回につきましては、後から配信でご覧いただけます!
一回券 3,800円(税込)
全回通し券(全10回)36,000円(税込)
※全10回の内、複数回(10回未満)を購入される場合、お手数おかけしますが一回券をそれぞれの回で1枚ずつ購入してください。
講座全体の概要 「アクティビストのための調査入門講座:フェミニスト視点で社会を変える知を創る」
差別を止めたいですか? 社会を変えたいでしょうか?
それならば、まず、社会の姿を明らかにしなければなりません。国境なき記者団が発表する報道の自由ランキングで、日本は2010年には11位という高い評価を得ていましたが、現在は70位。(180カ国・地域の前年68位)となり「ジャーナリストは政府に責任を追及する役割を十分に発揮できていない」と評価されています。大企業や政府の圧力によってジャーナリズムやマスコミの間に「自己検閲」が蔓延しているならば、自分で問題を明らかにするしかないのです。
そして、フェミニストにとって、差別を解消したいと願う人たちにとって、調査は重要です。差別を煽る人たちは、しばしば故意に、あるいは誤認によって誤った情報を流します。それに惑わされず、誤りの証拠と正しい情報を見つけ、情報の意味を分析し、効果的に社会に伝えなければ差別を止めることはできません。記事を書くこと、運動の方針を決めること、他者に働きかけること……全ての基礎になるのは情報です。
本講座では、スタンダードなインタビュー、アンケートから最新のインターネット調査まで、社会を変える知を手に入れる方法を、ダイジェストで学びます。
各回テーマ
第3回:11月23日
熱田敬子さん「アクションリサーチのためのフィールドワーク」
第4回:12月7日
佐々木貞子(ささき・さだこ)さん「障害のある女性の困難を可視化して」
第5回:12月14日
ふぇみ・ゼミ運営委員:熱田敬子さん・飯野由里子さん・梁・永山聡子さん
「インタビューの方法ーフィールドワークにむけての準備」
第6回:12月21日
案内人 慎民子(しん・みんじゃ)さん「一般社団法人ほうせんか フィールドワーク」
第7回:1月11日
飯野由里子さん「アクティヴィズムとしての資料調査~チラシからZINEまで」
第8回:1月25日
ふぇみ・ゼミ運営委員:熱田敬子さん・飯野由里子さん・梁・永山聡子さん「調査計画の作成」
第9回:2月22日
ふぇみ・ゼミ運営委員:熱田敬子さん・飯野由里子さん・梁・永山聡子さん「報告会」
第10回:3月1日
宮下萌さん「社会調査をどう司法に活かすか~レイシャルプロファイリング調査を中心に~」
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