1/30〜【映画が映す東アジア~ジェンダー、セクシュアリティ、社会】全5回講座!
講座概要
映画はいつも、社会の「本音」を映してきた。ヒットする映画には作り手の意図と同時に、観客の求める欲望が映し出されている。
本講座では、韓国のアカデミー賞作品・『パラサイト 半地下の家族』、実はヨーロッパなど海外に多く輸出されている朝鮮(DPRK)のアニメーション、近年注目を集める台湾のLGBTQ映画とホラー映画、中国でドキュメンタリー映画の興行記録を塗り替えた『二十二』、香港でロングラン上映となった、実際に起きた介護施設の性暴力事件をとりあげた『白日の下』(予定)など旬の映画をとりあげ、そこに映し出された現在の社会を解説する。
――『パラサイト 半地下の家族』に見える南北分断の影とは?
――LGBTQフレンドリーでジェンダー平等なはずの台湾の、ホラー映画に現れる恐怖とは?
――政治的抑圧が強まるといわれる香港で、社会的な関心は今どこに向かっているのか?
など、映画を切り口として、まさに現在起きている変化と共に、その背景となる歴史や社会構造も知ることができる。
映画を見たことがある人はより理解が深まり、見たことがない人はこれから映画を見るために役立つ講座である。
詳細・申込 https://eastasianmovie.peatix.com/
各回講座
・第1回 1/30 19:00‐ 梁・永山聡子さん
「韓国映画『パラサイト:半地下の家族』は何を問いかけたのか?ー南北分断がもたらすいびつな社会階層の誕生ー」
『パラサイト 半地下の家族』(原題:기생충(寄生蟲)英語表記 Parasite)は、1955年以来、アカデミー作品賞とカンヌの最高賞を受賞し世界中の映画賞を受賞。全世界興行収入は2億ドル(約230億円)を超えた。日本でも、韓国エンターテイメント関連、映画専門誌だけでなく、様々なメディアで取り上げられ、地上波のテレビニュースでも数多く特集され、興行収入45億円・330万人以上が観覧。2023年には、日本の90年代の関西に舞台を移し、演劇作品となり上映後も話題に上がる作品である。
主な評価は「世界トップクラスの格差社会・韓国の内実をコミカルに描いた」「世界中にある普遍的な階級問題を上手く描いた」「痛快な貧困層の逆襲」。しかし、この映画は登場人物の設定、多くのメタファーに「朝鮮戦争と休戦」「南北分断の影響」「南北統一とは?」など継続している冷戦構造ー朝鮮半島の南北分断が散りばめられているが、指摘する論も多いとは言えない。本講座ではそこを中心に論点を整理していきたい。(興行収入は2020年時点)
・第2回 2/29 19:00‐ 金真美さん
「朝鮮(DPRK)アニメーションの肯定的価値と対立的空間が意味するもの」
・第3回 3/17 17:00‐ 赤松美和子さん
「台湾LGBTQ映画からホラー映画まで―ジェンダー平等?バックラッシュ?」
・第4回 4/14 18:00‐ 熱田敬子さん
「”健気な被害者”を見たいのは誰ー映画『二十二』は中国の日本軍戦時性暴力の何を描かなかったか」
・第5回 5月※詳細未確定
チケット
1回券(一般)/1,800円
全5回通し券(一般)/8,600円
お問い合わせ
ふぇみ・ゼミ事務所 〒115-0044 東京都北区赤羽南2丁目4-7 鷹匠ハイツ403
メール femizemi2017@gmail.com
HP https://femizemi.org/
関連する投稿
-
1/26(金)ヨジンさん「『公益活動家』の持続可能性と尊重のための安全網づくり〜同行(トンヘン)の活動を中心に〜」【労働を問い直すージェンダーと民主主義の視点から第7回】
日時 1月26日(金)19:00~21:00 内容 *通訳がつきま...
-
1/20(土) 謝花直美さん「生活から考える米軍基地問題」【第3回いまさら聞けない基礎講座ー嘘を見分ける、意見を持つ!vol.2】
沖縄の基地問題は大きな事件や事故が発生したり、それに対...
-
『ソーシャル・ジャスティス 連携ダイアローグ2024.Spring』
日本におけるジェンダー平等の実現にむけて、見逃されがち...
コメント
まだありません。
ログインしてコメントを書く