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メゾンTH 番外編

投稿:エアナス  
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俺がカフェでコーヒーを飲んでいると、少し離れた所から会話が聞こえてきた。

「ねえねえ、知ってる?この番号に電話すると願い事を叶えてくれるんだって」

「え、マジで?本当だったらすごいじゃん」

「でも、願い事を叶えた人は、…死んじゃうんだってさ」

「嘘、怖っ!」

「ま、本当かどうか分からないけどねー」

「どうせ嘘でしょ。何だったら今日試してみる?」

「いいねいいね!じゃあ何時にする?」

「そしたら…」

俺は残ってるコーヒーを一気に飲み干し、カフェから出る。きっとその時の俺の顔は青ざめていたと思う。

「おいおい嘘だろ…⁉︎こっちに『あいつ』がいるのか…⁉︎」

俺は急いで神社へ戻る。

「お帰りなさい、ご主人様」

美狐が言うが、俺はせっせと自分の部屋に入り、扉を閉める。

「ご主人様?」

美狐は首を傾げるが、すぐに自分の仕事へ戻る。

「あいつら、夜中の2時ごろにやると言ってたな。よりによってその時間帯か…」

俺はため息をつきながら念入りに装備を整える。

かなりの時間が経ったと思い時計を見ると、1時半を過ぎていた。

「そろそろ出かけるか」

俺は立ち上がり、部屋を出る。隣の部屋を覗くと、美狐とフランがぐっすり眠っていた。俺はそれを確認してから、2人を起こさないように、慎重に神社を出た。夜の街を歩く。何の音もしない。数分歩いていると、突然、悲鳴が聞こえた。その悲鳴はあまり大きく無かったが、音がしない夜の街の中でははっきりと聞こえた。俺は急いで声のした方へ向かう。

「ここだな…」

俺がいる、目の前の家から、さっきは悲鳴が聞こえた。俺は早速中に入ろうとするが、鍵がかかっているようで、開かない。俺は無理矢理鍵を壊して中に入る。一階には人の気配はしない。

「2階か…」

俺は階段を駆け上がる。すると、扉の前に立つ少女が目に入る。少女は扉を開こうとするが、内側から鍵をかけているのか、中々開かないようだ。

「『真紅ノ大槍』!」

俺は少女に向かって大きな槍を投げる。少女はそれにぶつかり、壁を貫いて街道へ飛び出した。俺も後を追って街道に出る。少女は手に包丁を持って襲いかかる。俺はそれをかわして反撃する。そのまま追撃を浴びせる。

「止めだっ!」

止めを刺そうとした瞬間、少女の雰囲気が変わった。

「まさか…!」

俺は後ろを振り向き時計を見る。時計はちょうど午前2時を指していた。

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