メゾンTH 6話 by白機
「ここが噂の店かな？」目の前には今にも倒れそうな廃屋があった。噂によるとここでスキルを習得出来るらしい。立て付けの悪い引き戸を開けて中に足を踏み入れる。「いらっしゃい」奥の暗がりから声が聞こえた。僕は夜目が効くほうだけどその空間だけが削り取られているようで店主を見ることは出来なかった。「初めまして。ここでスキルを習得出来ると聞いたのでやってきました」「あースキル習得ね。ちょっと待ってなさい」暫くすると羊皮紙が飛んできた。「そこに手をおきな。習得可能スキルが出てくる」言われた通りにすると青い文字で3つのスキルらしきものが出てきた。「まだレベルが低いからこの3つだけだよ」「分かりました。じゃあその3つを」代金を払い赤、青、黄の液が入った小瓶を貰う。ガラス栓を開けると中の液体が気体になり中を漂う。それを吸い込むと視界に『〖偽装〗を習得しました』と表示された。他の2つも同様に吸い込む。〖解読〗〖解毒〗が習得できた。「使い道を探さないとな...」そう呟いて店を出た。
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