メゾンTH ただの便乗厨の一般葉
「…ねみ」
とりあえず今月分の2/3は終わっただろうか。一旦筆を止める。
「もう1時か…皆さん寝てるかな」
下を確認。…マジで誰1人として起きてねぇ…。中々珍しいな。寝顔の参考資料を…。
俺、絵心なかったわ。
「まあ、小説内でのイメージはつけれるか。…うーん…」
よくよく考えてみると、はたから見たらかなりおかしな光景なんだよな。
皆が寝静まっている深夜に狐耳の幼女が一人一人の寝顔を観察してるっていうね…。これでリーダーが起きたりしたら色々大変だ。とりあえずどっか行くか。
「小説、今は手詰まり状態だしなぁ…あ、外行くか。どうせ誰も居ないだろ」
そんな浅はかな考えがこの後あんな事を引き起こすなんて、当時の俺は考えもしなかった。
「…うーわ、店全部閉まってら」
不健全な店がない分、基本的にこの辺りは暗闇に飲み込まれる時間が早い。ロリBARとかあったらどっかのリーダーは毎晩通いs…いや、でもあいつなんだかんだ紳士なとこあるし、それはないか。流石に見くびりすぎかな?
「…ん?」
前方にエアナスさんが居る事に気付いた。こんな時間に散歩か?でもなんか雰囲気が…ちょっと怖い。
てか、もう2時近くかよ。どうしようかな…帰るか?いや、気になるからついて行ってみようかな。自己責任ではあるけど、俺はなんだかんだでそう簡単に死なないし。大丈夫だろ(適当)。
「ほんとに何してんだ…?」
そう考えていた直後、何処からか悲鳴が聞こえ、声を上げそうになった。ふざけんな俺は極度のビビりだぞ。…なら帰れと聞こえてくる気がするが気にしないでおこう。一応【透明化】を使っていこう。もしもの時が怖いし。
…なんかの建物に入った。二階に上がる音がしたな…。
嫌な予感が漂う。とりあえず向かいの建物に凭れて待っておくか。
…眠い。もう帰ろうかな…と思ったその時、
ゴシャッ!!!
「くそっ!」
何かが壊れる音と、エアナスさんの声が聞こえた。時計の針は、午前2時丁度をさしていた。
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