【孤独な初心者向🥺】山地の石下で暖をとる女王をコロニーごと採集しよう!⛰

2022/4/30
2024/11/8

こんにちは。アリ2年目のです。



アリにどハマりし、アリとの出会いを求めて2年足らずで数百の石をひっくり返した私が、

アリ飼育初心者向けにアリのコロニーを採集する方法をお伝えします。

独学なので至らぬところもあるかと思いますが、独学の方がつまる所をバッチリおさえたつもりなので、よろしくお願いいたします🤲


後日編集で見やすくしていく予定ですが、取り急ぎコツだけお伝えしようと思います。


◯目次

・ねらい

・諸注意

・準備

・ポイントを探す

・よくいる石の特徴

・女王アリを見つけたら(ラウンド1.2)

・家に着いたら(ラウンド3)

・応用編



◯ねらい

春先から初夏にかけては、茂みが混み合っておらず土の上の石を簡単に確認することができます。

石の下に営巣するアリ種は多く、環境ごとに様々な規模のアリを見ることができます。

また、天気の良い日には日光で温まった石の真下に幼虫や女王が暖をとり活動しています。

今回は、石をひっくり返してこの女王と幼虫を一網打尽にしてやろうというわけです。


おまけで山菜取りもできますよ😚


狙えるアリはある程度絞られていて、ほとんどがフタフシアリ(胸と腹の間に2つのコブがある)の仲間です。


例えばアズマオオズアリ、トビイロシワアリ、アシナガアリ、クシケアリの仲間です。

フタフシアリの他にはアメイロアリ、クロヤマアリの仲間がよく採れます。

ケアリはよく見かけますが女王が地上に来ないので難しいです。


ちなみに、飼育で人気があるオオアリの仲間はあまり採れません。



◯諸注意

採集をする際の最低限のマナーや注意を先に書いておきます。

初心者は読み飛ばさないでほしいところです。


・石を返した後元に戻す!!!!!(絶対)

・採集禁止の場所で採らない

・大きいコロニー(羽蟻を作るような規模)は採らない

・不審者と思われそうな格好は避ける

・なるべく複数人でいく(危ない)

・必要以上に採らない(新女王と違い営利目的の採集に向いてません)

・頻繁に行く場所の、簡単に採れる場所で採らない(定期的に野外観察する方が楽しいですよ!)

・冬季は温度変化が少ないより深いところにいるのでできません。


◯準備

持ち物

・動きやすい服装、汚れてもいい靴

・軍手またはグリップ

・虫対策(山に行くならマダニ、アブ、ヒル等に気をつけて!)

・タッパー(5〜10リットル)

・スコップ(大きい方がいいですが、100均の小さなやつで問題ありません)

・2つ以上のフデまたはブラシ

・取り回しやすく、壊れても良いハサミ

・吸虫管(あると便利)

・アリをいれる複数の小ケース(100均のクリームケースや、スクリューケース)


その他、水や軽食など、アウトドアで必要なものを待っていくといいでしょう。



◯家での準備

どんな大きさ、数のコロニーが見つかるかわからないので、アリの巣は可能なら複数用意しましょう。

試験管巣はどんな大きさにも対応しやすいのでおすすめです。

採れるのは土中種なので石膏を使った巣もいいでしょう。

巣は餌場となる別のケースに必ず接続しておきましょう。

餌場は通気孔を作っておくと◎です。

 


これらの準備が済めば、帰った後スムーズに飼育できます!

早速採集場所へ向かいましょう🗻🏃‍♂️🚲🚗



◯ポイントを探す

私は山の麓によく行きます。

護岸されていない河川敷や、自然公園でも構いません。

しかし、グラウンドがある公園、下流域の河原、観光地化した神社寺や城址はアリが少ないことが多くおすすめしません。

一方で、電波が圏外になる場所に行くことは今回考慮しません。


種類を問わないなら、アリがよくいるのは

日当たりの良い、やや開けた森の中や山道脇

・土は腐葉土か、腐葉土が混ざる砂利で、土はほどよく湿っている(落ち葉が定期的に回収される公園にはあまりいません)

・斜面よりは平たい場所に多い

・一部岩肌が見えるような山

・中上流の林や森に接する河原の林側


深い藪の中に入る必要はありません。

むしろ日当たりの悪い環境にはあまりいませんよ!

採集場所についたら、早速石を返していきましょう!


どんな石にいるのか、以下で紹介しますね。



◯よくいる石の特徴

採集場所にはおそらく無数の石がありますが、

どれでもいいというわけではありません。

アリの巣を引く確率を上げるために、石を見る観点をお伝えします。


・大きすぎず、小さすぎない(手のひら大くらいから持ってきたタッパーに入るくらい)

・土に半ば埋まっているが、土が固まっていないため比較的簡単に返すことができる

・日光がよく当たり、温まっている

・または、木や茂みの根元にある

・石の上にコケはあまり生えていないことが多い

・返した時、ミミズ、ムカデ、クモ、ヤスデ、ハサミムシ、大量のワラジムシがいるとき、アリはいない(苦手な人は注意🫣)


巨大な岩には意外といませんよ!

場所がそこまで良くなくても、アリを見つけるだけなら長くて20分、採集可能な小さいコロニーを見つけるのに1時間かかります。

石の真下にいる女王は2時間前後あれば見つけられるでしょう。

石の底面にびっしりアリがついているコロニーは作るのに何年もかかり、採るのは一瞬でもその年以降羽蟻の数がガクンと減ります。

つまり、新女王も小さいコロニーも生まれにくくなるわけです。

大規模コロニーの採集は今後の自分達のためにもやめましょうね。



◯女王アリを見つけたら

・ラウンド1

ラウンド1では土ごとでいいので女王をタッパーに移します。

女王を見つける、または石の一部にのみ巣を作っている小さなコロニーを発見したら、時間との勝負です。

女王は危険を察知すると奥は奥へと潜っていきます。


1. 女王を目視できたら真っ先に吸虫管またはブラシを用いて100均ケースに回収してください。

女王が目視できない、潜ってしまった場合はスコップで円錐状に石下の土をくりぬき、タッパーに移動しましょう。

この時、植物の根が邪魔になることがあります。

そんな時はスコップの下からハサミを入れカットします。


2. そして、上から手でスコップの端をつかみ、力技で土塊をタッパーに移します。

土を移した後、ワーカーが「よくわからない所から出てくる」場合、高確率で失敗しています。

巣が石の真下に伸びていなかったのでしょう。

その場合はすみやかに諦めて念のため簡単にラウンド2の作業をした後土ごと元の場所に戻します。


女王が入っている土塊をタッパーに移し、女王を探すのがラウンド2です。



・ラウンド2

ラウンド2は日没が近い、周囲の目が気になりすぎる等事情があれば家でやっても構いません。


3. 女王が先に回収できているのであれば、気の済むまでワーカーを回収してください。多い方が飼育が容易です。

また、幼虫卵も回収した方がいいです。

ただし、春先のクロヤマアリは幼虫卵がなく女王のみいる場合があります。


4. ラウンド2が終わったら土を元の場所に戻し、上から石をそっと戻しておきます。


5. 土ごと回収した場合、女王を探します。

いる場合は比較的簡単に見つかります。

女王はワーカーと比べてひと回りほど大きい場合が多く、特に胸部は厚みがあり大きいです。

これは下から見るとわかりやすいです。また、女王はさまようような動きをします。

女王にワーカーが集まる行動を観察することでも判断できます。


女王を発見したら、上と同じような作業を行い帰宅するか、次に移りましょう。



◯家に帰ったら

帰宅したらラウンド3です。結構大変ですが、もう一息です📣😄


・ラウンド3

6. 採集したアリを巣に移していきます。

事前の準備で、餌場と巣を接続していれば、餌場にアリをそっといれてやればOKです🙆‍♂️

中々引っ越してくれない場合があります。

一緒に入った土に落ち着いてしまったり、巣を発見できないことはよくあります。

アリに過度のストレスをかけると簡単に崩壊するので、まずは一晩待ってください。

それでもダメなら餌場のフタ部分を改造し、通気性を高めましょう。

土に落ち着いた小型種はフデで少しづつ土を取り除きます。


また、餌場に移したばかりの女王が時折死にそうな挙動をすることがありますが、

私の経験上では、次の日には元気に活動できているので様子を見ましょう。

つついたり飼育容器をゆすったりするのが一番よくないです。


7.  うまく移せたらメープルシロップを薄めたものをティッシュに含ませ、

アルミホイルで皿を作って餌場に置いてみます。


ここまで至ればついに飼育開始です!おめでとうございます🎉🎉



◯応用編

今回は私がよく行く自然豊かな山地帯を想定してお話ししてきましたが、

もちろん条件さえ整えばどこでも探せます。

まずは「絶対いる」場所でコツを自分のものにして、色々な環境に行くのがおすすめです。

アリは種類ごとに環境を棲み分けているので、新しい発見ができますよ!

現在私が把握している環境パラメータは「日当たり」「湿度」「標高」「土の質」です。

選り好みが激しいアリとそうでないアリがいます。探してみましょう。

周辺の植生を頼りにするといいでしょう。


また、3時間に1度くらい巨大なコロニーと同じ石や、あまり営巣に向いていない石で単独で越冬している女王を見つけることができます。

おそらくそのままだと淘汰されるものなので、

環境に最大の配慮をしたい人はそれを狙うのもいいと思います。



最後に、この記事で紹介した採集に対する質問やコメントは受け付けておりますのでお気軽にお願いします。

また、飼育やアリの種類に関する質問には経験の浅さからお答えできかねますのでご了承ください。



(画像 1,2 ; 2種のアリが混在していた珍しい石。両手で上半分を包める大きさ。ケアリ属は採集できないと考えていい。

画像3 ; 採集道具の一部と、大きすぎる石。ヤマトアシナガアリの特大コロニーがあったが、女王を見つけることはできなかった。)


コメント

さすが採集マスター!

アリ部長さん
2022-05-01 08:16:38

これだけのポイントを抑えておけば、蟻との遭遇率は確実に上がるでしょうね。
また、採集の際の注意点等が事細かに記載されているので初心者の方にも嬉しい記事ですね!
早速山に行って石をひっくり返したくなってきました(笑)


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