コブ式トゲアリ寄生術
トゲアリは背中にトゲが生えているカッコいいアリですが飼育をする場合、高いハードルがあります。
それはこのトゲアリは他のアリに寄生をしてからコロニーを形成する「一時的社会寄生」を行う種類という事です。
今回はその寄生を高確率で成功させることが出来る方法について投稿します。
このやり方は生き物塾小太り先生のYouTubeで紹介されている方法なので動画での解説が見たい方は下記のリンクからチェックしてみて下さいね(生き物塾小太り先生からは事前にご許可を頂いています)
今回私は新女王とミカドオオアリのワーカー数匹の寄生を行いました。
方法としては
1,水と脱脂綿を入れた試験管に先にミカドオオアリワーカーを入れ、上は脱脂綿で蓋をする
2,試験管を冷凍庫に1分程いれてワーカーを仮死状態にする(攻撃する事を抑える為)
3,ワーカーの動きが止まっていたり鈍くなっている事を確認出来たらトゲアリ新女王を入れる
4,蓋の脱脂綿を押し込みワーカーと新女王を密着させる(重要!写真参照)
5,冷暗所で数日放置、動画や私も3日そのままにしています
6,その後脱脂綿を上げ、攻撃が無いかを確認する(ギ酸をかけたり攻撃する様子が見られるワーカーがいた場合はそのワーカーを取り除く)
以上が手順になります。
この方法の優れている点は、密着させることによって攻撃のリスクもない上に強制的に匂いもつけることが出来るので失敗する確率が格段に下がるという点です。
現在私はトゲアリ2匹でこの方法を試して、どちらも今のところは寄生が成功しています。
1匹は3日後に石膏巣に引っ越しさせ、もう1匹はそのまま試験管で飼育を行っています。
注意点としてはあくまでも寄生の成功率を上げることが出来る方法であって突然死や食卵など危険性はありますので確実ということではありません。
しかし寄生という自然界でも高いハードルを安全に行うことが出来る画期的な手法なので今回投稿しました。
不明な点がありましたら生き物塾小太り先生のツイッターかYouTubeチャンネルでコメントをすれば答えていただけるとのことです(https://twitter.com/kobu_sen1?s=21)
また、他の一時的社会寄生が必要なアリでもこの手法が有効なのかは分からないので機会があれば試してみた方の投稿も見てみたいです。

コメント
クロオオアリは…
愛さんもこぶとり先生もクロオオアリで寄生させてないんですが、失敗しやすいんでしょうか…こちらの採集場所はクロオオアリ、クロヤマアリ、ムネアカオオアリがよく見られる場所なのですが…
可能だと思いますよ
私が今回ミカドオオアリで寄生を試みた理由としては去年ムネアカオオアリを普通の方法(自然に寄生させるやり方)で試して失敗したのと、今のところ分ける事ができるのがミカドさんだけだったからです。
オオアリ属なら大丈夫だとは思うのですが個人的にクロオオアリやムネアカオオアリみたいな体格が大きいアリだと単純に単体での攻撃力も高そうなので注意した方がいいかも?ですね