2/16伊藤みどりさん「ケアを社会の柱に 労働とフェミニズムの狭間で~ホームヘルパー国賠訴訟で何を訴えたかったのか」
2000年介護保険は、介護の社会化をうたい文句に介護労働を民営化し半官半民のシステムになった。23年間を検証する。とりわけ訪問介護は崩壊寸前、有効求人倍率は15倍、低賃金、細切れ出来高支払い労働は何故許されてきたのか。違法な働き方は長年何故見過ごされてきたのか。コロナ禍で可視化された資本主義の破壊的危機の時代に、ケア労働はディーセントワークとしての尊厳を取り戻すために、その価値を共有したい。
予約・詳細 https://roudou-femizemi.peatix.com/
日時 2月16日(金)19:00~21:00
講師 伊藤みどり(いとう・みどり)さん
ホームヘルパー・介護福祉士。1995年に「女性ユニオン東京」を結成。2007年に「はたらく女性の全国センター(ACW2)」結成。孤立した貧困女性と労働組合の中間的プラットフォームとして対話の土壌をかもすワークショップや相談員のトレーニング、はたらく女性のホットラインの取り組みを継続して行っている。2019年11月にはホームヘルパー国賠訴訟提訴し、現在控訴中。
講座概要 「労働を問い直す~ジェンダーと民主主義の視点から」第8回
非正規労働者が直面する低い賃金・待遇・地位は、どのような構造によって生み出されているのか。持続可能な社会運動のため、社会運動と労働の関係をどのように捉え直すべきか。人の生を可能にするための労働を提供するケア労働者自身の生や尊厳が危うくされている現状をどう変えていけるのか。
本講座では、ジェンダーと民主主義の視点からこうした問題に取り組む他、セックスワーカーの運動やコロナ禍で起きた医療者らによるストライキ、ふぇみ・ゼミ&カフェも当事者である社会運動での労働/労働運動のあり方など、国内外の労働者運動の今にも目を向けます。
【第1回】7月28日(金)竹信三恵子「女性を軸にした労働改革が社会を救う」
【第2回】8月20日(日)おざわじゅんこ「イギリスの看護師職員団体がストライキに動いた背景と課題」
【第3回】9月8日(金)渡邉琢「障害者自立生活運動とケア労働」
【第4回】10月20日(金)遠山日出也「中国のセックスワーカー運動とフェミニズム」
【第5回】11月17日(金)要友紀子「社会政策は労働政策ではない」
【第6回】12月15日(金)ほんまなほ「大阪・釜ヶ崎、クィア、そしてパフォーマンス労働について」
【第7回】1月26日(金) ヨジン(韓国)「『公益活動家』の持続可能性と尊重のための安全網づくり~同行(トンヘン)の活動を中心に~」
【第8回】2月16日(金)伊藤みどり「ケアを社会の柱に 労働とフェミニズムの狭間で~ホームヘルパー国賠訴訟で何を訴えたかったのか」
【第9回】3月8日(金)阿雪さん(香港のアクティビスト)
「香港におけるフードデリバリー配達員のストライキ~エスニシティ×ジェンダー×コミュニティ」
【第10回】3月22日(金)木本喜美子
「共稼ぎ家族の不可逆的増大?-女性労働をめぐる歴史的構造とその揺らぎー」
※終了した講座も、後から配信にてご視聴頂けます。
チケット
1回券…一般/1,800円
学生/1,500円
全回通し券…一般/15,000円
学生/12,000円
お問い合わせ
ふぇみ・ゼミ femizemi2017@gmail.com
予約・詳細 https://roudou-femizemi.peatix.com/
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