メゾンTH 酒
(⚠全員16歳となった世界線です)
暇だな…。
あー、仕事終わり。しんど…
次はどこ行こうかな…。
「「「ん?」」」
3つの方向からそれぞれのメンバーが集った瞬間である。
「旅人さんと情報屋?何故ここに」
「仕事終わらせたから帰ろうかな、と。そう言う小説家は?」
「暇だったから外歩いてた。まだ補導勧告はされてない」
「あー、見た目か…。俺も多分お二人と同じ感じよ。義賊くんとか鍛冶屋を家に置いてきてるけど」
「…今何時かな」
「あ、俺時計持ってるかr」
「午後10時24分」
「「ゑ?」」
「多分合ってる」
「…マジじゃん、小説家、リアル体内時計持ってる?」
持ってないわ。
「うーん…折角会ったんだし、どっか行ってみる?」
あ、普通にその提案賛成。
「俺はお二人がいいなら何処でも」
旅人さん心広すぎんか?
「ここでいいかな?」
「おー、流石情報屋。ここも知ってるんだ」
「まぁね。…あれ、小説家?」
「…何処だよここ!」
完全に迷子だ。あの人たち足速すぎるだろ。俺の歩幅に合わせてくれ(暴論)。
「はぁ…着いた」
「いくら何でも方向音痴すぎない?」
「…とりあえず店入ろうぜ」
内部は至って普通のお店のようだ。あっ、酒売ってるのか。ここ。
「小説家って酒飲める?」
「飲んだ事ない。まず最近16歳になったばかりだし」
「旅人は?」
「強いって程ではないけど、まあ飲めるよ」
「よし、じゃあ飲もうか」
ゑ?てか俺の見た目は大丈夫なのか?
目の前に酒瓶が置いてある。これを3人で飲むのだろうか。
「はいはーい、小説家は初めてって事でちょっと少なめにしとくね」
いや勝手にグラスに注ぐな。…少なめとは。
「まあ、酒は慣れれば美味いよ。小説家さんも大丈夫さ」
旅人さんの助言があまり頼りにならないのは気のせいだろうか。
「かんぱーい」
後ろの席で「リンパーイ」と聞こえたのは気のせいだろう。多分。
「…でさぁ、あの担当俺が折角書いた原稿読まずにOK出したんだよ!?」
「え、それっていい事じゃないの?」
「いやいいんだけどさ…せめて内容読んでほしかったんだよ!俺が時間かけて書いたあの長編を5秒で終わらせたんだぞ!?そりゃ泣きたくなるわ!(泣)」
「あはははっ!いやー大変だったね!あははっ!」
「なんで笑うんだよぉ!俺が…俺が…」
「小説家さんは泣き上戸、情報屋は笑い上戸か…これは面倒だな」
「もうやだぁ…帰りたくない…」
「はははっ!じゃあ私の所来る?」
「とりあえず落ち着け!」
もう酒は飲まん。
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