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メゾンTH 1話 by白機

  
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メゾンTH

「しーらぎ!」誰かの声が聞こえる。うるさいので頭から布団を被ってシャットダウンした。「おーきーろー」身体を前後左右に動かされる。しつこい...。しぶしぶ目を開ける。「あ〜ハイハイ」「やっと起きた〜」「黒機、僕は夜行性だって言っただろ。まだ昼間じゃないか」「昼間の方が良いでしょ!」「良くない!」そう言って目の前に立つ自分と瓜二つの人を見る。コイツは黒機。僕の影だ。影が人の姿をとるなんて信じない人が多いだろう。実際僕も最初は信じられなかった。でもこの世界は何だって有り得るんだ。ここでは元いた世界の常識は通用しない。「ここに来てかれこれ2ヶ月か〜」案外あっという間だったな。「白機もすっかり世界の住民だね」「早く帰りたいけど...」「もっと長居してもいいと思うけどな〜。ま、とりあえず朝ごはん食べよ!何にする?もちろん...」「ご飯」「パンでしょ!」姿は瓜二つなものの白と黒、インドアとアウトドア等僕らは真逆なことが多い。なので...「朝はパンでしょ!」「いーやご飯!パンなんてもってのほか!」「なんであんなネチョネチョ食感が良いのさ!?」「逆になんであんなボソボソ感が良いの?」...このように対立することが多い。-結局2人別々の朝食をとることになった-「最近どんな感じ?」「何が?」「情報屋」「軌道に乗ってきてるよ。常連客も出来てきたし。商売はキツいけどね」「もっとにこやかにやれば良いのに〜0円スマイル!」「僕に出来ると思う?」「出来ないと思う!」ストレートだなおい。「あ、そういえば白機こんな噂知ってる?」「噂?」「異世界から来た者だけのギルド」「...つまり僕と同じ境遇の方々が集まっていると?」「そうそう!だからそこに入れb」「やだ」「...」「黒機知ってるよね?僕が極度の人嫌いだってこと。なんでそんな奴がそこに行かないと行けないのさ」「で、でも元の世界に戻る方法とか」「1人で探す。仲間なんてくだらない」「白機...」「仕事行ってくる」外出用の外套を着て外に出る。お昼を過ぎた辺りだった。僕は姿を消して人混みに紛れた。

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