クビレハリアリ まとめ
飼育しているクビレハリアリについてまとめようかと
・クビレハリアリとは
4mm程と小柄なアリで、日本では沖縄に 生息しています。
有名なグンタイアリやサスライアリと同じサスライアリ亜科に属しており、生態もサスライアリと似ている部分があります。
このアリは、巣を持たず放浪をするアリで、他のアリの幼虫や蛹を食べています。
そしてこのアリの一番の特徴が、女王が存在しない点であります。
・飼育法
石膏ケースで飼育を行うことができます。
クビレハリアリは壁も上り、かなり獰猛な為、数が増えてからはどうにもできない為、蓋を開けずに飼育する方法が一番オススメです。
方法として蓋に穴の空いた石膏ケースを3つ以上用意します。
そのうちアリがいるものと(画像1)新しいもの(画像2)2つを連結し、アリがいる方のケースの蓋の穴から餌を落とし、給餌します。
しばらくそれを続けるとアリのいるケースはかなり汚れ始め、アリは自然と新しいケースに移動します。そうなったらアリのいた古いケースを餌場として使い込みます。
このアリは、卵から蛹になるまでタイミングが揃っている周期的な子育てを行うアリで、蛹になり始めるとアリは蛹の周りに集まり、餌場になったケースにはほとんど来なくなります。このタイミングで、餌場のケースを新しいケースと取り替え、今度は今アリがいるケースに給餌を行うという繰り返しで、蓋を開けずに飼育可能になります。
・餌
アリの幼虫を捕食すると言われていますが、コオロギ、レッドローチ、ミルワームだけでも飼育が可能です。小さなものを軽く弱らせて与えます。幼虫が成長する間はかなり食べるため、上げすぎくらいでも充分かと。
幼虫が前蛹になり出したら餌はかなり減らし、次の幼虫が出たらまた餌を増やしていきます。
・注意点
このアリは石膏が深いと穴を掘って中で死ぬという事があります(200匹近く気づかないうちに落としていました)。
石膏は浅めにするといいと思います。
・魅力
なんといってもグンタイアリのような狩りが観察していて楽しいです。アリの幼虫を狩るとされているため、集団の狩りは下手なのかと思いましたがめちゃくちゃ上手いです。単体でも強いためすぐに餌を狩ります。また、このアリは目がないため餌の動いた振動、匂いに敏感で餌が暴れた途端に、数秒で餌が見えなくなるほどアリが群がります。さすがはサスライアリ亜科といったところでしょう
そして、女王がいないため女王が落ちることによる崩壊もなく、コロニー自体も上手に飼育すれば永久的に飼育が可能であると思われます。ただし、このアリの飼育になれると女王がいるコロニーを飼育した際のドキドキがやばいです。
飼育自体も乾燥以外には注意点がなく、とても飼育しやすいアリです。コロニーサイズはわかりませんが(200匹で購入したコロニーが1年経たずに1000匹くらいにはなります。)巣別れでコロニーを増やすことも可能です。
このアリ自体は単為生殖であり雄アリは基本いませんが稀にオスも現れるため見れたら是非写真に残しておきましょう(かなりレアです)。
クビレハリアの属するクビレハリアリ亜科は比較的アリを襲う傾向が強いとされ、アリしか食べない種類もいる。
このクビレハリアリのアリの巣の襲撃の様子を観察してみたくて、実験を行ってみた。
野外からアメイロアリのサテライトコロニーを捕獲し、チューブ内に移動させ、クビレハリアリのケースに繋いだ。
しばらくするとクビレハリアリがチューブの入り口に集まり始めたが、普段の餌の際とはかなり違った動きで、チューブ入り口の石膏カス、ゴミで出来たアメイロアリの巣の入り口を崩していた。
クビレハリアリがチューブ内に侵入してからはまさにパニックで、逃げ惑うアメイロアリやクビレハリアリに襲いかかるアメイロアリもいた。この時に気が付いたのは、クビレハリアリはほとんどアメイロアリを無視していることであった。獰猛な性格から片っ端から殺していくものだと予想をしたが、全くそんなことはなく、ただ巣に侵入していた。気になる点として、クビレハリアリは、アメイロアリに襲われた際動きを止め、腹部を持ち上げる仕草をとっていた。この仕草によりアメイロアリは攻撃をやめてしまうことから匂いか何か出している可能性も考えられたが、自分が知る限りクビレハリアリの体の特徴である「外骨格の硬さ」が関係していると考えられる。クビレハリアリ亜科は本種を含め2種類扱ったことがあるがどちらも外骨格がかなり固く、あるサイトではアリの攻撃から身を守る為と記載されていた。実際に、クビレハリアリはアメイロアリの攻撃が効いておらず、最終的には諦めて幼虫をくわえて逃げ出していた。このことから、クビレハリアリは防御力に特化し、相手に諦めさせて幼虫を盗み取ると考えられる。
しかし、攻撃に関してもアメイロアリと取っ組み合いになっても簡単に倒してしまうことからまさに「蟻と戦うことに特化した蟻」といえる。アメイロアリ以外のアリではまた違った狩りになるのかも気になる為、いつか実験したい。

コメント
コメントはまだありません。