『性的マイノリティ女性の生きにくさを変えるオンラインの挑戦―自己受容から、声をあげて社会に変化を求めるまで―』:SJFアドボカシーカフェ第84回
性的マイノリティ女性が、多様なロールモデルと出会える「みらいふWeb」を今春スタートします。身近にロールモデルのいない方にも、どの地域の方にも、誰かとつながれるよう、ストーリーを発信していきます。今以上に差別や偏見の厳しかった時代から、性的マイノリティ女性は生き抜いてきました。それは、自助や互助だったかもしれませんが、自分たちの生きにくさが社会のしくみや課題からきていると気づき、変化を求める人も出てきました。変えてきた人の体験を、世代や関心、地域を超えて共有し、読み手も自分の経験をシェアする側となり、さらなる行動のきっかけとなるような場(コミュニティ)となることを目指しています。
本イベントでは、みらいふWebの現状や集まってきた声を紹介すると共に、発信者のお一人である中谷さんに、ご自身の経験や当事者支援の側面からもお話を伺います。また、レズビアン・コミュニティや市民運動について研究されてきた杉浦さんには、社会学的な立場からお話しいただきます。当事者の実態の一端を知り、Web上でつながる可能性や、変化を求める行動につなげる方法など、ご一緒に考えていきたいと思います。
●ゲスト
〇杉浦郁子さん: 和光大学現代人間学部教員。専門はジェンダー/セクシュアリティの社会学。最近取り組んでいる研究テーマは「日本のレズビアン・コミュニティの歴史」「性的マイノリティの市民運動と地方」「性的マイノリティのコミュニティ資料のアーカイビング」など。「レズビアン・デジタル・アーカイブス」(https://l-archives.jp/)を試験的に運用中。
〇中谷衣里さん: 1991年北海道旭川市生まれ。14歳でレズビアンであることを自認し、交際17年になる同性のパートナーと札幌市で暮らしている。2019年から結婚の自由をすべての人に北海道訴訟(通称:同性婚訴訟)を行い、結婚の平等実現に向けた活動を行っている。また2020年よりNPO法人北海道レインボー・リソースセンターL-Portで代表理事として、年間400名以上のLGBTQ+当事者支援や、教育機関や自治体職員向けに性の多様性講師などに従事。
〇鳩貝啓美さん*基調講演: NPO法人レインボーコミュニティcoLLabo代表理事、臨床心理士・公認心理師、社会福祉士。セクシュアリティの悩みにふれる分野(学校、HIV)で働きたいと臨床心理学を学び、社会福祉から心理臨床まで色々な対人援助職を経験。現在は婦人科と高校のカウンセラーとして働く。自身もレズビアンとして1993年からコミュニティでの活動に携わり、相談・ピアサポート、調査等に取り組んできた。
●日時:2024年5月14日(火) 13:30~16:00
○受付時間13:00~
●会場: オンライン開催
○オンライン会議システム・Zoomを使用します。参加方法の詳細は、お申込みくださった方に前日までにメールいたします。
○グループ対話セッションや、ゲストとの対話も行う予定です。見聞きだけの参加も可能ですが、この対話の場を一緒につくれるよう、お声を出していただけましたら幸いです。ご登壇者以外の参加者さまのお顔は写らないよう初めはこちらで設定いたしますが、ご発言の際は自主的にお顔を写していただけます。
●参加費: 無料
●お申込みフォーム: https://socialjustice.jp/20240514.html
○先着50名様。事前登録制。
○締め切りは【5月12日】、または【定員に達した時点】の早い方とさせてください。
●イベントホームページ: https://socialjustice.jp/p/20240514/
●主催・問合わせ先: NPO法人まちぽっと ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)
メール: info「あ」socialjustice.jp ※送信の際は「あ」を@に変更ください。
ホームページ: https://www.socialjustice.jp/
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