9/20(水)熱田敬子「ポスト#MeTooに考える組織・運動・社会と性暴力―女性=普遍的な被害者という想定を超えて」

投稿:ふぇみ・ゼミ~ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール  
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お申し込みURL  https://postmetoo.peatix.com/


熱田敬子「ポスト#MeTooに考える組織・運動・社会と性暴力―女性=普遍的な被害者という想定を超えて」


 【概要】

2006年にアフリカ系アメリカ人女性のアクティビスト、タラナ・バーグが使い始めた「MeToo」のスローガンが、2017年に拡散された#MeTooの後、社会の空気は確かに少し変わった。その反面、被害者が支援を得るために自分を語り「バズら」なければならなかったり、被害者を「犠牲者」として弱い立場に留め保護しようとする動きなど、様々な問題が起きている。

ここでは、日本軍性暴力被害者への支援運動の事例を参照しつつ、①「被害者中心」に性暴力を考えることが本来どのように社会や組織の変革を要求するのかということ、②女性のみを「普遍的な」被害者と想定し、共感をベースとした反性暴力運動の限界について考える。勇気をもって声をあげた被害者が堂々と尊敬される社会を目指すために。


【講師プロフィール】

熱田敬子(あつた・けいこ)さん

ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員、大学非常勤講師、中日通訳翻訳。研究テーマは、人工妊娠中絶の当事者経験の分析、日本軍性暴力被害者の支援運動、東アジアにおけるフェミニズム運動など。共編著に『ハッシュタグだけじゃ始まらないー東アジアのフェミニズム・ムーブメント』(2022、大月書店)


■講座料金

1回券

・一般 1,800円

・学生・2023年度ふぇみ・ゼミ寄付者 1,500円

・U30受講生(2023年度)1,000円

全回通し券

・一般(書籍なし) 13,000円

・一般(書籍付・送料込) 13,660円

・学生・2023年度ふぇみ・ゼミ寄付者(書籍なし) 11,000円

・学生・2023年度ふぇみ・ゼミ寄付者(『部落解放』2023年6月号の書籍付・送料込) 11,660円

*ふぇみ・ゼミパスポート保持者(2023年度)無料→パスポート対象講座です。

※ふぇみ・ゼミU30の情報についてはこちら(2023femizemiu30.peatix.com)、

寄付者パスポートについてはこちら(https://femizemi.org/donate/tokuten/

※本講座は『部落解放』2023年6月号の特集「組織・運動と性暴力」を元に、発展させたものです。参加申し込みと一緒に、同雑誌を一緒にお買い上げいただくことができます(出版社より直送、送料無料)。


■後から配信について

・すべての回で後から配信の録画を行います。

・講座の中でグループディスカッション等があった場合、その部分は後から配信には含まれません。ご了承ください。

・公開保証期間は、本講座最終回の後から配信をお送りした2週間後までです。


■「ポスト#MeTooの反性暴力運動―組織・運動・社会」(全8回)の概要

2018年の#MeToo運動以降、性暴力に対抗する運動に新たな盛りあがりが訪れた。第二波フェミニズム以来の地道な取り組みが、新たな動きと合流し、確実に変化を起こしている。しかし明らかになった課題、積み残されたことも多い。多くの被害者が多大な負荷を負わされる反面、性暴力を口実にトランスジェンダーなどへの差別が正当化されたり、女性の性的自己決定権が抑圧されることも起きている。

 本連続講座はこのような問題意識から編まれた特集・月刊『部落解放』2023年6月号「組織・運動と性暴力」を元にした連続講座である。女性=普遍的な被害者という想定の問題、被害者を取り残さない支援の方法、政治的対立がもたらす陣営理論と性暴力被害者の人権、「男性」の性暴力被害、「連帯」の難しさなど特集でとりあげた内容に加え、ジャニーズの性暴力問題を告発してきた被害当事者、映画や演劇などの性表現において人権を守るインティマシー・コーディネーターなどをお招きする。

 性を暴力にしない社会のあり方を考える全ての人と、様々な暴力がもたらす混乱と闘う現在を共有して考えたい。



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