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メゾンTH 0話 by白機

  
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「何処だここ」顔をあげると僕は森の中にいた。あれ?さっきまで一人で下校してたのに。僕の家の近所にこんな原生林みたいな所はない。なんなら僕がいる県にこんな場所はない。まず森に入ったら下向いてスマホいじってるやつでも気付く。「そうか、スマホ」手にしてた端末の電源を入れようとする。「げ、充電切れ?」学校出た時はまだ90%ぐらい残ってたのに...。諦めてポケットにスマホをしまう。カサッと音がした。不思議に思いポケットに手を突っ込む。紙が一枚出てきた。「何これ?」上から読んでいく。僕のことについてが細かく載っていた。誰にも言ってないこともこと細かく。それに「能力...?」能力と書かれた文字の横には『影を操る』『五感を鋭くする』と書かれていた。何がなんだか分からない。アイツに相談したいところだけど会えないし...。紙の下の方には地図が書かれていた。北の方に大きな街があるらしい。そこに行けば何か分かるかもしれない。僕は覚悟を決め歩き出した。

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