メゾンＴH ５話 by白機
和風な門をくぐり抜けるとまるで日本のような景色が広がっていた。「王都ってこんなに和なの？」辺りを見渡しながら隣に立つ青年(200歳超え)に聞く。「一部はな。王都はここを含む４つのエリアに加えて城がある中央エリアの計５つで成り立っている」「なるほど、これからどうしよう」「冒険者登録するんだろ。後住む場所探し」「宿屋とかは？」「お金ないだろ」そうだった。「まぁアテがある訳じゃない」「本当？」「あぁ話で聞いたことがある。主みたいに別世界から来た人達で結成されたギルドがここにあるみたいだ」「...！」ここに来たの僕だけじゃなかったんだ！「そこ行こう！連れてって！」「いや話で聞いただけだから何処かは知らん」「役立たず！」「はぁ⁉︎しょうがないだろう！まず情報があっただけありがたく思え！」「せめてギルドの名前！」「確かメゾンなんたら」「メゾンだけじゃ分からないよ。このエリア片っ端から見てくか〜」「最悪野宿じゃねぇか」「まず龍がギルド名覚えてなかったから」そう言い争っていた時だった。「あの、もしかしてメゾンＴH探してますか？」声の主を見る。僕より年下らしきの少女がいた。「よかったら案内しますよ」
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