製造現場でフォークリフト動線の分離に挑戦|工場安全・ヒヤリハット改善事例の成功例と残った課題

井上由佳
2026/8/19
2026/8/19

現場から出た小さな気づきをもとに、九州工場で「フォークリフト動線の分離」を試しました。担当は井上由佳です。主な成果は「改善につながる報告を1.6倍へ増加」ですが、数字の裏側も含めて説明します。

取り組みの背景と進め方

取り組み前は、安全活動が担当者中心になり、若手や応援者から意見が出にくいことが課題でした。そこで、直近の作業から56件を選び、作業時間、待ち時間、差し戻し、例外対応を記録しました。平均だけを見ると原因が隠れるため、特に時間が長かった例と、担当者が判断に迷った例を一件ずつ確認しました。

実施したのは、写真一枚と選択式の入力で報告できるようにし、氏名を公開しない選択肢も用意しました。現場を止めないよう対象を限定し、毎週一度、利用者と管理者で結果を確認しました。質問が多かった部分は短い手順書に直し、正常時だけでなく、作業を止める条件と手作業へ戻す条件も決めました。

分かった効果と残った課題

主な結果は「改善につながる報告を1.6倍へ増加」です。確認漏れややり直しも導入前より17%減りました。一方で、繁忙日や経験の浅い担当者では効果が小さい場面もありました。数字が良くても別の工程へ負担を移しては意味がないため、品質、安全、使いやすさも一緒に確認しています。

残る課題は、報告件数が増えた一方で優先順位付けが追い付かず、重大度の基準を見直しています。次の確認では、担当者が交代しても同じ手順で続けられるか、例外対応に何分かかるかを測ります。ほかの工場へ広げる場合は、設備や人数の違いを先に整理し、そのままコピーできる部分と、変更が必要な部分を分ける予定です。

今回の学びは、便利な道具を入れるだけでは改善にならないことです。誰が判断し、困ったときに誰へ聞き、どの数字で効果を確かめるかまで決める必要があります。採用しなかった案とその理由も残すと、次の担当者が同じ検討を繰り返さずに済みます。

試行中は、フォークリフト動線の分離に直接関わる担当者だけでなく、前後の工程にも週一回意見を聞きました。56件の記録には、数字だけでなく『何に迷ったか』『誰の助けが必要だったか』も一行で追加しています。この記録から、説明資料だけでは見えなかった小さな不便が分かり、操作や役割分担を早めに直すことができました。

今後は「改善につながる報告を1.6倍へ増加」を一時的な結果で終わらせないため、同じ条件であと5週間測定します。その後、別の班または別設備で小さく再現テストを行い、効果が出なかった場合も理由を記録します。横展開を希望する拠点には、準備物、所要時間、確認表、元に戻す手順をまとめて渡す予定です。

今回の確認ポイント

  1. 対象業務と困りごとを一つに絞る
  2. 改善前の数字を同じ条件で残す
  3. 例外時の戻し方と相談先を決める

皆さんに聞きたいこと

ヒヤリハット報告を増やしながら、対策の質と処理速度を保つためにどんな工夫をしていますか。重大度判断や再確認の方法を教えてください。


※この投稿はデモンストレーション用のサンプルです。


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