忘れてはならない6年前の戒め
その日、我が職場から他の施設に転居される人がおられ、その人と最後に腹を割った話がしたかったため、早めに出勤した
その人は前頭側頭葉変性症を患っておられ、感情や行動などの抑制がとても難しい人
僕は当初、前頭側頭葉変性症という病気の一般的知識に考えが行きすぎ、その人が嫌だと感じることをしてしまい、当たり前すぎますが、その人にとって【とても嫌な人】となり、罵倒される日々が長く続いた
約3ヶ月間、その人の想いを考え続け接し続けると、その人にとって【とても嫌な人】から、徐々に【話をしてもいい人】に変わり、【それぞれの想いを話せる人間関係】に変わった
普通に話ができるようになったころ、その人が他者に対して【強い怒りの言葉】を発せられた際、そばにいた僕はその人の表情から怒りとは違う、辛そうな感情を感じ、『○○さんは本当は言いたくないんですよね。言いたくないこと、言ったらダメだと思っている想いに抑えが効かないだけなんですよね』と話した。その人は哀しそうな表情で何度もうなづかれていた
自分は小心者で人との付き合いが昔から下手で、人への好き嫌いが激しかったこと。本当は怒ったり強い言葉を吐き出したくないのに、何故か抑制が効かずに出てしまうこと
また、『何でも決まった時間じゃないといけないと思うようになった。時間がすごく気になるようになったんだ』と話され、話の語尾に『すみません』と繰り返された
『すみません』は僕らのほうだ・・
唐突に他の施設への入所が決まり、ショックでした
出逢った初期にしてしまったことについて、きちんと謝罪できていなかったから
だから別れの日、敢えてその想いをその人に伝え、改めて謝罪した
『僕はあんたを以前は誤解していた。以前に嫌な思いをさせてしまって申し訳なかった。あんたと会えて話ができて、本当に良かったよ』と泣きながら話された
最後にその人が見せたジェスチャーは【両腕でのガッツポーズと笑顔】でした

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