二度失う

ととと
2024/2/20
2024/2/20

母は50代で認知症と診断されました。まだ痴呆と呼ばれていた頃です。介護保険もまだ無い時代、家族の努力で治ると思っていました。

骨折で入院しても安静にできない母、病気を理解してもらえず、辛い目にもあいました。

母は徐々に話せなくなり、寝て過ごすことが増えました。私は嫁いで家を離れたため母に会うことも少なくなり、たまに実家に帰っても母は「そこにいる」だけでした。

そんな母が呼吸困難となり、救急搬送されました。入院中面会に行き話しかけても何も話さない母、「仕事を休んでまで、ここにいる意味があるんだろうか」と思いながら、窓からボーっと景色を見ていました。病院から胃ろうを作ることを提案され、妹と悩みましたが「どんな形でも生きてて欲しい」と胃ろうを作る選択をしました。その後胃ろうを作る前に母は亡くなりました。

母を二度失ったと感じました。

母に出来なかったことを他の方に…と思って今の仕事を続けています。


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