【メドレー】医療機関向けシステム「アットリンク」に不正アクセス、サービスを停止、利用する最大787医療機関の患者情報が漏えいの可能性
公表:2026年10月15日/続報:10月16日19時(調査状況の更新:対象の項目・医療機関の範囲は週明けにかけて概ね特定の見通し、再開見通しは10月19日中に案内予定)、10月19日19時(10月22日朝7時から予約・患者情報などの機能を新環境「@link クラウド β版」で段階的に再開。影響範囲は10月20日をめどに再報告)、10月20日23時(個人情報への影響の報告を、追加調査のため10月21日以降に延期)、10月22日10時(予定していた一部機能の再開が不具合で遅延、目処立たず。個人情報への影響は調査継続)
3行でわかるポイント
- メドレーが提供する医療機関業務支援システム「@link(アットリンク)」と、患者向けの「アットリンクアプリ」などのシステムに、第三者による不正アクセスが確認されました。
- 登録されている患者などの個人情報が外部に漏れた可能性があります。対象になり得るのは、最大でアットリンク等を使う全医療機関(787件)です。
- 10月14日深夜からサービスを一時停止しています。漏れた情報の項目や対象の医療機関は、まだ調査中です。
何が起きたか
株式会社メドレーは10月15日、医療機関業務支援システム「@link(アットリンク)」、患者向けアプリ「アットリンクアプリ」と周辺サービス(アットリンク等)のシステムに、第三者による不正アクセスがあったと発表しました。10月11日に外部の専門機関から「不正アクセスの可能性がある」との情報提供を受けて調査を始め、不正アクセスを確認しました。
同社は、サービスを止めることによる医療機関の運営や患者への影響をできるだけ抑えるため、暫定的な支援策を講じたうえで、10月14日深夜にアットリンク等の提供を一時停止しました。再開の見通しは、調査の結果を踏まえて改めて知らせるとしています。
漏れた可能性のある情報
対象 | アットリンク等に登録された患者などの個人情報 |
項目 | 調査中(公表時点で未判明) |
範囲 | 最大で、アットリンク等を利用している全医療機関(787件)。対象となる医療機関は調査中 |
影響/原因
侵入の経路や原因は公表されていません。同社は外部の専門機関と連携して、原因と影響範囲の調査を続けています。個人情報保護委員会へ報告し、警察にも相談しています。2026年12月期の業績への影響は軽微と見込んでいます。
【続報 10月16日19時】対象の範囲の特定に時間、サービス再開の見通しは10月19日中に案内予定
メドレーは「アットリンク」の専用お知らせページを10月16日19時時点の内容に更新しました。外部の専門機関と原因と影響範囲の調査を続けており、個人情報保護委員会、厚生労働省、警察などの関係機関に報告しています。
アットリンクは長年提供してきたサービスで、自社設備で動く仕組み(オンプレミス型)とクラウド型が混ざっているため、確認に当初の想定より時間がかかっているとしています。対象となる情報の項目や医療機関の範囲は、この週末から週明けにかけて概ね特定できる見通しです。サービスは安全を確保したうえで段階的に再開できるよう準備しており、具体的な再開の見通しは10月19日(月)中に改めて知らせるとしています。
停止中は、診察順番の表示・呼び出し、デジタル診察券でのチェックイン、事前問診、オンライン決済、アプリ・WEB予約サイトなどが使えません。新規予約や予約の変更は、予約先の医療機関に直接問い合わせるよう案内されています。アプリに関する問い合わせは医療機関ではなく、メドレーの問い合わせフォームか専用メールアドレス(at-link@medley.jp)が窓口です。
【続報 10月19日19時】10月22日から一部機能を段階的に再開、影響範囲の報告は10月20日めど
メドレーは「アットリンク」のお知らせページを10月19日19時時点の内容に更新しました。安全性を確保したうえで、10月22日(木)朝7時以降、院内業務への影響が大きい機能から段階的に提供を再開するとしています。これまでのシステムを動かし直すのではなく、新しいサービス「@link クラウド β版」として別の環境に作り直し、医療機関の予約・患者データなどを移したうえで提供します。
10月22日に再開するのは、予約の確認・受付・登録、患者情報の管理、診察カレンダーの機能です。そのほかの機能、電子カルテなど他社システムとの連携、患者向けのアットリンクアプリ・WEB予約サイトなどは引き続き止まります。停止期間中の利用料金は、11月中をめどに返金する予定としています。
個人情報への影響は、外部の専門機関と調査を続けています。オンプレミス型とクラウド型のシステムが混在しているため、確認に当初の想定以上の時間がかかっており、10月20日をめどに改めて報告する見通しとしています。
【続報 10月20日23時】個人情報への影響の報告を延期
メドレーは「アットリンク」のお知らせページを10月20日23時時点の内容に更新しました。個人情報への影響の調査結果を10月20日中に報告する予定でしたが、追加で調べる必要がある項目が出たため、報告を10月21日以降に延期するとしています。
10月22日(木)朝7時以降に予約の確認・受付・登録、患者情報の管理、診察カレンダーの機能を「@link クラウド β版」として段階的に再開する予定は変わっていません。利用できる環境は Windows 11 と Microsoft Edge で、事前にパソコンのブラウザの設定変更が必要です。患者向けのアットリンクアプリ・WEB予約サイトなどは引き続き止まっており、次に再開する機能は今週中に案内するとしています。
【続報 10月22日10時】一部機能の再開が不具合で遅延、影響範囲は調査継続
メドレーは10月22日10時時点の更新で、10月22日朝7時以降に予定していた一部機能(予約の確認・受付・登録、患者情報の管理、診察カレンダー)の段階的な再開が、不具合のため遅れていると発表しました。提供開始の目処は立っていません。それ以外の機能や患者向けの「アットリンクアプリ」・WEB予約サイトなども停止が続き、次に提供する機能は今週中に案内するとしています。
個人情報への影響は、外部の専門機関と連携して調査を続けています。オンプレミス型とクラウド型のシステムが混在しているため、確認・精査に当初の想定以上の時間がかかっているとしています。停止期間中の利用料金は、11月中をめどに返金する予定です。
利用者が今すべきこと
- 通院している医療機関がアットリンクやアットリンクアプリを使っている場合は、医療機関からの案内を確認してください。
- サービスが止まっている間の手続きは、各医療機関の案内に従ってください。
- 医療機関やメドレーを名乗る不審なメール・SMS・電話に注意し、記載されたリンクは開かないでください。
私たちが学べること
- 今回は外部の専門機関からの情報提供で発覚しました。自社の監視だけでなく、外部からの通報を受け止めて動ける体制が大切です。
- 多くの医療機関が共通で使うシステムは、1か所が破られると影響が一度に広がります。医療機関側も、委託先のシステムが止まったときの代わりの手段を考えておく必要があります。
経過
2026年10月11日 | 外部の専門機関から不正アクセスの可能性について情報提供を受け、調査を開始。不正アクセスを確認 |
10月14日深夜 | アットリンク等の提供を一時停止 |
10月15日 | 適時開示で公表 |
10月16日19時 | お知らせページを更新。対象の項目・医療機関の範囲は週明けにかけて概ね特定の見通し、再開見通しは10月19日中に案内予定 |
10月19日19時 | お知らせページを更新。10月22日朝7時から一部機能を新環境で段階的に再開、停止期間中の料金は返金予定。影響範囲は10月20日めどに再報告 |
10月20日23時 | お知らせページを更新。個人情報への影響の報告を追加調査のため延期。10月22日の段階的再開は予定どおり |
10月22日10時 | 予定していた一部機能の再開が不具合で遅延(目処立たず)。個人情報への影響は調査継続、停止期間中の料金は11月中めどに返金予定 |
出典
- メドレー「当社サービス「アットリンク」への不正アクセス及びサービスの一時停止に関するお知らせ」(2026年10月15日、適時開示)
- セキュリティ対策Lab(2026年10月14日)
- メドレー「アットリンクへの不正アクセスおよびサービスの一時停止に関する最新情報」(2026年10月16日19時更新)
- メドレー「アットリンクへの不正アクセスおよびサービスの一時停止に関する最新情報」(2026年10月19日19時更新)
- メドレー「アットリンクへの不正アクセスおよびサービスの一時停止に関する最新情報」(2026年10月20日23時更新)
※この記事は公開情報をもとにAIが要約しています。誤りや続報があれば、下の「コメント」またはサイト下部の「問合せ」からお知らせください。

コメント
【注目ポイント】
医療情報が漏れたときに怖いのは、悪用のされ方が「その人に合わせたもの」になる点です。例えば、通院先と受診内容を知っている相手から「○○クリニックです。先日の検査結果の件で」「未払いの診療費があります」と連絡が来たら、多くの人は疑わずに応じてしまうと思います。持病につけ込んだ高額なサプリや「新しい治療法」の勧誘、精神科や婦人科など人に知られたくない受診歴をネタにした脅しも考えられます。保険証の情報まで含まれていれば、なりすましての受診や不正な請求に使われるおそれもあります。
そして、パスワードは変えられても、病歴は変えられません。一度漏れると取り消せないのが、医療情報のいちばん重いところです。患者の多くは自分の通院先がこのシステムを使っているかどうかも知らないはずで、医療機関からの連絡が頼りになります。